気づかせぬ恋心
主人公の名前
鈴懸一華
高校生1年生
「うっわ課題やってねー!」
「今日のメイク良くない?」
「廊下走るなよー」
昼休みの教室はかなりうるさい
皆それぞれ仲良い友達と固まって話している
私は机で一冊の本を読んでいる
友達がいないわけでもないし、話すのが嫌いな訳では無い
でも昼休みに一人で本を読む時間が好き
「一華」
肩までのサラサラの黒髪で人を安心させられる優しい笑み
私の親友
「どうしたの藤花」
春本藤花
私の幼馴染
5歳の頃に隣に引っ越してきて、それからずっと仲良くしていた
気は強くないけど優しくていつもそばに人がいた
私もその1人だった
「お昼もう食べちゃった?」
「ごめんもう食べちゃった」
「だよねぇ、先生の手伝いしてたら遅くなっちゃった」
「ここで食べてもいいよ?」
「え、いいの!?ありがとう一華!大好き!」
藤花は友達沢山いるのになぜか私といつも一緒にいる
私はそこまで友達は多くない
見た目で怖がれることも多い
明るい色の髪、鋭い目、メイクだってしてる
藤花と真反対
「一華、メイク少し変えた?」
「わかる?リップ変えたんだ」
「やっぱり!すっごく可愛い、似合ってる!」
「ありがとう」
私と藤花の絡みは目立つ
昔は虐めてるなんて噂がたったこともある
でも私は藤花が大好きだ
もちろん友達として
「あれ藤花今から昼?」
藤花の後ろから短い黒髪のいかにもスポーツ男子って感じの人が声をかけてくる
「和人、そうだよ先生を手伝ってて遅くなっちゃった」
「何回目だよ笑、じゃあ次は俺も手伝うから」
「えへへ、ありがとう」
「一華は本読んでんの?」
「うん」
「一華は本好きだよなー、俺ももっと本読めるようになりたいわ」
「和人は本数ページ読む前に寝るじゃん」
「まあな!」
「なんでドヤ顔してるの笑」
林城和人
高校生になってから知り合った男の子
藤花と私はクラスが違って、藤花は2組、私は1組
和人も2組
藤花の所へ行くうちに仲良くなった
誰に対しても優しくて、明るくて、面白くて
私の初恋の人で
「藤花今度一緒に映画見に行かない?新しく出るやつめっちゃ気になってんだよ」
「え、行きたい!楽しみ!」
藤花の恋人
「ちょっと私の前でいちゃつかないでよ笑」
「へ、もうからかわないでよー!」
私を怖がらないでいてくれて、偏見を向けないでいてくれて、私に笑顔を向けてくれた人
藤花に付き合ってると教えられた日
藤花の幸せそうな笑顔
忘れられない
ショックだった
でも藤花が選ばれたことに納得してしまう自分がいた
だって私も藤花の優しさに惹かれたから
ごめんね藤花
誰にも言えないけど私はずっと和人に恋してる
恋人ができてもずっと
これは死ぬまで隠す私の秘密事
初めまして緑赤紫と申します。
今回初めて作品を作らせて頂きました。
駄作かもしれませんがもし良ければ読んでいってください。