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【コミカライズ進行中】スキル「糸」を手に入れた転生者。糸をバカにする奴は全員ぶっ飛ばす  作者: Gai


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千百八十九話 逆手に取るも

「しゃおらッ!!!!」


「フンッ!!!!!!」


「ぅおりゃっ!!!!!!!」


大金や名誉など関係無い。

ただ、殺さなければ更に大きな被害を生まれる。

だからこそ真っ先にユニコーン親子を討伐しようとするゴリディア帝国の戦闘者たちだが、その選択が間違っているか否かはさておき……先日と変わらず、アルバース王国の戦闘者たちからすれば、この上なく狙いやすい存在。


「ぐっ!!!!」


「いぎゃっ!!!???」


完全に集中していなければ、ユニコーンから反撃を食らう可能性が高い。

そのため、解っていてもそう簡単に対応出来ない。


しかし……ユニコーンを集中的に攻める前衛たちの中で、一部の者たちはアルバース王国側が取る戦略を理解し、逆手に取っていた。


「なっ!?」


「ぐわっ!!!!」


「嘗めんじゃねぇぞッ!!!!!」


相手がユニコーンを殺すことにしか集中していない。

そう思い込んで背後から、死角から攻撃を行う。


戦うではなく、狩りだと思い込んでいるからこそ、反撃を食らうとは予想出来ていなかった。


ユニコーンを狙うと見せかけ、自分たちを狙うアルバース王国の戦闘者たちを返り討ちにする。

その戦略は非常に有効的であり、一気に十人以上の被害者が出た。


(チっ!! さすがに昨日みたいに、楽にはいかねぇか!!!!)


(ゴリディア帝国も、同じ事を繰り返す程、愚かではないか)


手練れな冒険者や騎士たちは即座にゴリディア帝国の戦略を把握。


身内には即座に伝達するも、他の者たちには……どう伝えれば良いのか解らない。

勘付いた者たちと同じく手練れの者であれば、本気かブラフかを見分けることが出来る。


ただ、乱戦の中ということもあり、気付ける者であっても、気付く余裕がない者もいる。


「……リエラ、ライホルト。少しの間、任せる」


「解ったわ」


「うむ」


その状況に、一人の女性冒険者が気付き……直ぐに解決しようと動いた。


「ふっ!!!!」


「がっ!!??」


「しっ!!!」


「いぎっ!!!!????」


「ふんッ!!!!」


「あがっ!!!???」


ユニコーンを狙うという行動を逆手に取り、アルバース王国の戦力を少しでも削ろうと動いたゴリディア帝国の戦闘者たち。


本当にユニコーンという戦力を潰したいがために本気で動いている者たちがいたからこそ、その戦法は効果的であった。

だが……ある女性冒険者、ラディアがその行動に気付き、動く。


彼女は、本気で狙っている者とそうではない者の差を見分けられる人間。


加えて……乱戦の中であっても、魔力の消費を恐れなければ、ある程度自由自在に動ける戦闘者。

その攻撃力と機動力のお陰で、ユニコーンを狙うという行動をブラフにしていた者たちの大半が切り捨てられた。


「っ、今だ!!!!!」


「おぅよ!!!!!!!」


ブラフを実行出来る者たちが、それなりに戦える人間だったからこそ、彼らの行動に気付いていた者たちは対処を躊躇ってたが、数が減れば間違いなく優位に動ける。


「助かったぜ、ラディアっ!!!」


彼女と面識がある冒険者は礼を告げ、ラディアも片手を上げて応え、持ち場へと戻っていく。


「ふぅーーー」


「上手く、いったみたいね!!」


「あぁ……Bランクほどの者が、いなくて幸いだった」


優れた戦闘力を有し、若くしてBランクという高みに到達したラディア。


純粋な戦闘力だけ切り取れば、Bランク冒険者の中でも間違いなく位置する。

しかし、戦闘に関する強さには種類がある。

純粋な戦闘力が高いラディアであっても、搦手や暗躍に優れたBランク冒険者に乱戦の中で狙われれば、不覚を取る可能性は十分にある。


「…………多少は、見かける、が……あまり数は、多くないように、見えるな」


遠距離から襲い掛かる攻撃を弾き飛ばし、双剣で斬り刻もうとしてくる双剣士を一刀両断し、顔見知りとなった冒険者のピンチを確認し、大剣を地面に突き立てて岩槍を生やして援護を行うライホルト。


本日、そんなライホルトとリエラも二人でBランク冒険者の対応を行ったが、その人数は一人のみ。


ドラスこと木竜が二人の邪魔をさせないように木や風で妨害を行う事で、二人は深手を負うことなく勝利を収めた。


(元々数が多いわけでは、ない。しかし……あまり、こちら側に投入は、していない?)


ラディアはマジックポーションを飲み干し、直ぐに戦線へ復帰。

精霊剣ウィルビアを振るいながら、迫りくる戦力について考え始める。


「楽、ではないけど、確かに、こう……物凄く、不安を感じるような、相手は来ないわね」


「んだとぉおおおおおッ!!!!!」


「調子乗ってんじゃ、ねぇぞッ!!!!!」


当然のことながら、リエラたちの周りに冒険者や兵士たちが来ていない訳ではない。


寧ろまだ戦争二日目ということもあり、被害は大きくとも、まだまだ戦力を有しているゴリディア帝国。

それでも……ライホルトやラディアたちと会話を行い、状況を整理しながら……リエラは的確に敵の攻撃を躱し、急所に細剣をぶち込んでいく。


計算には入れてないものの、ナチュラルに彼らを煽っていたこともあり、行動が読みやすくリエラの繊細な技術が際立つことになった。



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