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城に到着した王女が馬車から降りる。


”えっ?”


城を見た王女は、驚いたが顔には出さず平静を装いながらも瞳だけを動かしながら周りの様子を伺う。

王女と同様驚きながらも平静を装った人物がもう一人、王女と一緒い来た侍女だ。


「ようこそ大公太子妃様、大公子様付き執事をさせていただいておりますエラクと申します。ただいま大公子殿下は所要で出かけておりましてお出迎えが出来ず申し訳ありません」


執事のエラクは四十代くらいで落ち着いた感じの男性。


「そうですか。殿下は何時お戻りになるのですか?」

「本日にはお戻りになる予定ですが、遅れるようであれば待たずに、と言う事です」

「わかりました」

「それでは、お部屋へご案内いたします」


執事に用意された部屋に案内されると、先に送っておいた荷物は片付けられおり、一緒に来た荷物が運ばれると同時に荷解きが行われている所だった。


「配置などの変更などがあればお申し付けくださいませ」

「わかりました」


執事が部屋を出ると同時にお茶を持ったメイドが入って来てバルコニーにお茶の用意をすると部屋を出ていった。


「はぁ・・・ねぇ、キンガ」


用意されたお茶を一口飲むと隣りに立つ一緒に来た侍女に話しかける。


「なんでしょう?」

「ここは、宮殿ではないわよね?一体どこのお城なのかしら?」

「わかりません。聞いてまいりましょうか?」

「いいわ。殿下にお会いして直接お聞きすることにするわ」


”どうなっているの?何となくだけれど、あの執事の様子も少し違和感があった気が・・・”


王女はキンガに不安を悟られない様に笑顔で微笑むが、キンガにそんな事隠し通せるわけもない。


「殿下はどんな方かしら?お兄様から聞いた話しでは、紺色の髪に同じ色の瞳、背丈はお兄様より低くわたくしより少し高いらしいわ」

「その様に来ております」

「楽しくお話しできる方だったらいいわね」


自分の夫がどんな人なのかと思いながら大公子殿下の帰り待つのだった。

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