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逢坂の関

○161バイパス

   皇子山付近。

   6人が乗っているワゴン車が見える。


○車内

   原田が運転している。

   琵琶湖が見えてくる。

皆「わあ、きれい!おおきい!」


山本「これは琵琶湖のほんの一部だ」

木村「勢田川から宇治に流れているのよね」

高田「そやそや」


山本「そのほんの一部が疎水として南禅寺へ

 トンネルを通って流れている」

高田「ああ、あの蹴上けあげの疎水がそうなんやね」


山本「それまでは舟を琵琶湖まで上げとった」

木村「だから、けあげ?」

高田「そうや。その時の舟が残ってる」


原田「琵琶湖の水は五条通を通らんと、なんで

 宇治のほうを流れとるんやろ?」

山本「えらい、原田!それで疎水のトンネルやらを掘らはった

 んや、何とかいう人が。その人と同じくらいえらい!」


原田「答えになってへんですよ、先輩」

山本「比叡山や大文字山、音羽山は大昔同じ一つの山やったらしい。

 何回かの噴火で逢坂の関あたりが隆起して琵琶湖の元をせき止めて

 しもた。それ以降勢田川のほうに、そっちのほうが標高が低いから

 全部流れるようになったということらしい」


原田「ところが地下水は大量に京都盆地へ流れている」

山本「そういうことだ」

   皆、うなづく。

   車、トンネルに入る。


○大津、疎水の流入口

   疎水流入口にかかる橋の脇。

   6人のワゴンが止まる。

木村「割と小さいのね」


山本「ところがこの下に数倍の地下水があるとすれば」

木村「そうか」

   皆、流入口を覗いている。


山本「さあ行くぞ!この疎水の後を追って」

皆「はーい」

   皆、車に乗り込む。


○逢坂の関

   石碑が見える。

   6人の乗ったワゴンが来る。

   ワゴンが止まる。


木村「ここが逢坂の関?」

高田「そう、知るも知らぬも逢坂の関」

山本「この下を疎水のトンネルが流れている」


   皆、うなづく。

太一「トンネルが流れるん?」

亜紀「トンネルは流れへんやろ?」


原田「さあ、次へ行くぞ」

   皆、車に乗り込む。

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