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矢文

○日ノ岡、疎水

   疎水の入り口。

   木村、高田、亜紀、お弁当を食べている。

   そこに山本、原田、太一があらわれる。


亜紀「どうだった?」

太一「すげえ、大洞窟!」

木村「そんなに大きいの?」


   原田、空気口を見つめている。

山本「前より数倍堀広げられている。ほぼ完成だ。

 後は爆破の仕掛けだけだ」


原田「ちょうど10歩ぐらいだ。こっち向きの穴は、

 この疎水の真下に来ている」 

高田「もう間違いないね。そんでいつやの?

 爆破の時て?」


   皆が固唾を飲んで山本を見つめる。

山本「まず祇園祭がすんで梅雨明け時の集中豪雨の日」

木村「ここの疎水も増水してすごいやろね」


原田「それで爆破はいつ?」

山本「南禅寺の水が止まった時」

高田「それやったら分かるわ」

   皆、うなづく。


○変面の里、全景


○広場

   10周年記念の垂れ幕。

   変面一味が祝宴をしている。

   全員ジョッキを持っている。

   あいさつに立つ変面。


変面「というわけで全てはこれからだ以上!へんめーん!」

全員「へんめーん!」

   全員、乾杯をする。


○清水寺、本堂

   住職と出羽、亀山が話している。

   住職、手に手紙を持っている。

住職「こんなのが来とりました」


   出羽、手紙を手にして広げる。

文字『水無月の長刀鉾に誘われて流れ去り行く清水能舞台』


出羽「いつのことです?」

住職「けさ、枕もとの柱に矢文が」


出羽「矢文?」

住職「ええ、かぶら矢というのでしょうか?ヒューと大きな

 音がして、悪い夢を見てたもので飛び上がりました」


亀山、白手袋をして経机の上にある矢を取り上げる。

亀山「これですか?」

   亀山、矢をかざして羽根に変面のマークを見つける。


出羽「まちがいない。やつらは本気だ」

亀山「祇園祭が終わったら厳重警戒ですね」

出羽「本部長にこれを見せてお願いしてみよう」


住職「よろしくお願いいたします。能舞台が流失する

 なんて事は絶対にないとは思いまするが」

亀山「しかし、金閣寺や渡月橋のことがありますから」


出羽「そうや、油断はでけん」

   3人、うなづく。


○フラッシュ、祇園祭、宵山の風景


○フラッシュ、山鉾巡行の風景


○フラッシュ、雨に咲くアジサイ

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