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トンネル貯水池

○京都府警本部、正面


○同、本部長室

   山本本部長が電話をしている。

本部長「そうはいうてもなあ。それだけじゃあ府警は動けん。

 とにかく出羽と亀山に調査させるから、その結果次第だ」


   本部長、電話を切って窓の外を眺めながら、

本部長「まさかだとは思うがやりかねん。人的被害さえ出なければいいのだが」

   本部長、電話をとる。

本部長「出羽と亀山を呼んでくれ」


○日ノ岡

   出羽、亀山、堤の辺りを調べている。

亀山「別に変わった事はありませんねえ」

   二人、土手のトラックの所に来る。


   二人、トラックの脇からトンネルの中に入ろうとする。

   が、狭くては入れない。


出羽「潰れて入れん」

亀山「別に変わった事はありませんねえ」

   二人、諦めて通り過ぎる。


○同、山林

   雑木林の中に空気口がある。

   木々に隠れて見えにくい。

   時々ふたが開く。

   ふたには変面の絵が描いてある。


   出羽と亀山が歩いてくる。

   木々に混じっていくつかの空気口がある。

   時々ふたが開いてはしまっている。


   二人が見上げるとしまっている。

   二人が歩き始めるとふたが開く。

   全く気付かずに進む二人。


亀山「別に変わった事はありませんねえ」

出羽「・・・・」

亀山「清水寺が消失するなんて」


出羽「それはないやろうとは思うが・・・・・」

   二人去る後姿。


○日ノ岡

   疎水が流れている。

   6人がいる。

   疎水の先はトンネルである。


山本「ここから南禅寺の裏までがトンネルだ」

木村「結構京都より標高が高そうね?」


山本「そう、鴨川と琵琶湖までは百数十メートルの標高差

 だから、ここらへんが約半分。まだまだ京都より高い」

高田「という事は、トンネルは下ってるんやわ」


原田「一瞬にしてその流れを変えるには?」

木村「疎水の下にトンネルを」

山本「そうか、なだらかなトンネルでいいわけだ」


原田「底が抜けて南禅寺と蹴上の浄水場へいく水が

 全部清水の裏にたまる」

高田「どのくらいで岩が崩れるのやろ?」


山本「わからん。この間見た限りでは数分で貯水スペース

 は満杯だ。しかもあの程度では岩は崩れない」

原田「岩盤に穴を開けていたのは?」


木村「ダイナマイト?」

山本「そうか、そうかもしれん」

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