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コサック内戦

ようやく基本設定が決まりました。

 2044年10月21日


 ジャパン国と五星人民共和国との間で紛争が起きている中コサックでも不穏な空気が漂っていた。



 「はぁ、今年も国民総所得は地を這っているな、、」


 「今年は度重なる経済制裁に領土解放作戦も相まって働き手の多くが兵士へと徴兵されましたし、」


 「とはいえ、4,000,000ルーブルは低すぎやしないか?隣の国では18,000,000円を超えた国があるというのに、、」



 コサックでは、2022より継続的にかつての、「旧ソビエト連邦復活のための領土解放作戦」を実施していた。


 現在のコサックは総人口4億人で、軍人数では1000万人を超えるほどの軍事大国であるが、多くの場合士気がとてつもなく低い、ましてやまともな装備が無く徴兵された彼らはの多くは装備の調達に苦労していた。

 

 さらには、極東のヤネルタイを中心に広まっている極東コサバン派は、ジャパン国の軍事支援を受けていると見られ、彼らによる独立戦争はもはや目の前まで迫っていた。


 支援しているジャパン国は面積では280万km2であり人口は約18億人の超大国であった。


 クーデター以前の武装隊は100万人であったが、クーデターが行われてから16年がたった現在では約1200万人を超える人員を有し、かの超大国星条合衆国でさえも簡単に手出しができなくなってしまった。


 そんな星条合衆国も現在はユーロッパ諸国を取り込むのに躍起になっているようでとてもではないが、ジャパン国を抑えることができなくなっている。



 「東にジャパン、西にはユーロッパ連合と北大西洋条約機構、、我々には残された道はないのか?、、」


 「大統領、諦めるのはまだ早いですよ。それに、ジャパンとは戦闘を行っていません!今後もジャパンとh「バンッ!失礼します!!!」!?」



 執務室へと駆け込んできた国家保安省職員は顔を真っ青にしながら報告をする。



 「たった今入った情報ですが、、ジャパン国国境付近の都市ヤネルタイと周辺地域においてコサバン共和国と名乗る勢力が一斉に武装蜂起しました!」


 「な、んだと、、?」





 『青い洪水』

「コサックでの長年に渡る不満は反乱という形で爆発した。ヤネルタイの青い思想者たちによる一斉蜂起は今やモラル山脈付近にまで波及しもはや収拾が付かない状況となってしまった。コサック連邦陸軍第16師団の行方も気になるが、まずは国内の反乱鎮圧に注力することになるだろう」

 ニュークヨータイムズ紙

 




 『君たちは赤を望んでいるのだろうが、その君たちの心に赤い想いは果たしてあるのだろうか?』

 ーコサック連邦内務大臣の亡命演説ー





◆◇◆◇





 コサバン共和国暫定首都 ヤネルタイ


 コサバン派は道行く人々の歓迎を受けながら市庁舎を制圧した。


 これは、たった数時間前のことで、とコサックが最も恐れる事態であった。



 ー武装蜂起ー


 大昔から極東のコサック人の多くは国境の奥、ジャパン国の発展し尽くした街並みを嫌と言うほど見せつけれていた。


 さらにいえば、極東地域の少数民族は政府から迫害を受けており、軍隊の過半数がベリシアの少数民族出身だと言われるほどだ。


 そのためか、毎年多くのベリシア人が星条合衆国やジャパン国などへ亡命する者が後絶たなかった。


 しかし、4年前から不法入国ができなくなってしまった。


 これは、ジャパン国が壁を建設したからであった。


 ジャパン国はすべての国境に高さ20m、厚さ4mを超え、地下にも同様の高さと厚さで作られた特別の複合壁を建設していた。


 このとき、ジャパン国は400m分の土地を他国から大金を出して割譲したので自国の土地を使わずに済んでいた



 この複合壁は港香やカオマなどにも設置されいる。


 複合壁は、核兵器どころかある程度の隕石なら余裕で防げる性能を有していた。


 そして壁からそれぞれ200mは立入禁止区域になっており、その地帯にはこれでもかと有刺鉄線や電気柵、地雷や地中爆弾、さらには陸海空のそれぞれの装備が配備さている。またその境界線には5mの複合フェンスが設置されていた。


 上部にはサーチライト、監視塔に有刺鉄線とフェンス、が取り付けられ、なんならレーダーも完備されていた。


そのため、壁を超えることは不可能であり無謀なことであった。


 しかし、ヤネルタイでは話が違っていた。


 ヤネルタイは極東最大の大都市であり400万人を超えている。


 中心部には400mを超える超高層ビル郡が立ち並び、道行く人々は西側のファションに見劣りしない衣服を身に着けていた。


 そして、ここでは壁の向こう側、、ジャパン国へつながる秘密の地下通路が存在していた。


 この地下通路から毎年多くの市民や亡命者たちが行き来をし、武器の密輸入や国防軍関係者の出入りを可能としていた。


 もはや、彼らに止められる術はなかったのだ。





◆◇◆◇





 『ジャパン国、コサック連邦に侵攻か!?


 「2週間ほど前に発生した武装蜂起が今日大きな動きを見せた。

 星条合衆国は完全不介入を宣言した数時間後に、ジャパン国防軍と見られる部隊がコサック連邦領内に侵入したことが明らかとなった。

 ジャパン国側は一連の行動について言及はしていないが、数日以内にコサック連邦側に宣戦布告をする可能性が濃厚だ。

 ヤネルタイを暫定首都に選定したコサバン共和国を支援するためだろうが、平和的に解決することを祈るばかりだ」


 ユーロピアン・タイムズ

「その日、物語における新章が幕を開けた」

       ー星条合衆国大統領ー

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