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テーマ詩集:闇

一寸さきは闇 一寸のちも闇

作者: 歌川 詩季

 これも、好きな格言です。

 あれも好き、これも好き。

 世界は 危うさに満ちていて 一寸さきは闇だという


 だが その深い闇も 一寸の歩みによって

 ほのかに光のさす 現在地へと塗りかえられる


 一寸 また一寸 歩みを止めないかぎり

 その先の闇を 現在地へと塗りかえていくのだ


 歩みをつづける ぼくらの勇気こそが

 深い闇を照らす ほのかな光なのだ



 だが

 おのれの勇気に酔うものは

 安酒が(たた)った 酔客(すいきゃく)がごとし

 愚かしいことだが

 ときに ぼくらはうっかり忘れてしまう


 ほのかな光は 歩みの軌跡を

 永久(とわ)に照らしていてくれるわけではなく


 歩みを過ごした 一寸のち

 そこもまた ふたたび

 深い闇に 塗りもどされていることを


 一寸さきが闇ならば 一寸のちも闇


 そして

 目を()らした 一寸さきの闇よりも

 目を(そむ)けた 一寸のちの闇のほうが


 より濃いことが (つね)だということを

 もとは、描いていた四コマ漫画のネーム。

 2本ぶんのモノローグ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ゲームでマッピングをしている時のようなドキドキ感がありますね。前も後ろもなく、あるのはただこの場所だけってカッコいいです。
[一言] 一寸先が闇なら 一寸後もまた闇 確かに! 前の闇よりも 後ろの闇のほうが 目にしていない分、 より恐れを感じますよね 後ろにある闇を 目を背けた闇と表現するところも また素敵です
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