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第6屋 魔法使い狩り
「四季秋凪」
魔法使い狩りが言う。
「何でここが分かった。クロ」
アキが臨戦態勢に入る。
「争うつもりは無い。」
両手を上げながらクロが言う。
「分かった。じゃあひとつだけ教えてくれ。シュウの両親をやったのは、お前らか?」
ひと呼吸分の間が空き
「そうだと言ったら?」
「力ずくでも、あっちへ送り返してやる。」
「そうか。力でか。」
クロが呆れたように言う。
「俺だって、嫌だよ。」
「そうだ、穏便に済ませたい。」
「あぁ、そのとおりだ。」
「簡潔に言う。シュウの両親をやったのは、我々だ
そして、こっちへ戻ってこい猶予は、2週間だ」
「では、また」
クロが大きな音を立てながらドアを閉めて出ていった。
「はぁーあ」
アキが大きなため息をつく。
(ドタドタ)
階段を降りる音が近づいてきた。
「どうしたんですか、大きい音がしましたけど。」
春とリナが降りてきた。
「何でも無いよ。リナは、レポート終わった?」
「はい、もうだいぶ」
「じゃあ、お茶にしよう。」
アキさんがお茶の準備を始める。
「2週間か……」
小さくぼやいた。