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MIKASAROー永遠の別れと初恋とー

作者: ムラカワアオイ

美佳ちゃん。

千恵に失恋した小6の2月に俺の隣の席に転校してきた美人。

誕生日、俺と同じ。

それをカラカウ、親友のまこっちゃん。俺、独りで下校。

後ろから美佳ちゃん。キレイな娘。ノアの箱舟的に、俺は美佳ちゃんに惹かれる。

意味の前に、惹かれる。表現。

自分がもう一人いたら、その自分を愛せと言う、理想の姉御が言うように。

帰宅。じゃりんこちえを観る。

テツ。哲学。心理。データ通りに進むわけない世の中。

教授の嘘に、いまだ、何も言わない、44の俺。

想うは美佳ちゃん。

医者に憧れがあると、転校初日、黒板の前で堂々と挨拶してた。

美佳ちゃんの親父さんも医者。

俺はビックリマンチョコにカブリツク。医者か。

小6の俺。想うは美佳ちゃんのみになってきた。

MEMORY。今、どうしてる。


グリーンのワンピースを着込む、

卒業式の二井先生。音楽会、俺は、大太鼓を担当。

体育館で俺を笑わせてくれた、きれいなきれいな音楽教師、二井先生。


美佳ちゃんが、卒業式が終わると小6最後の俺に抱き着いた。

キテレツ。キテレツ。キテレツ。


譲れない美佳ちゃんのこと。ほろ苦く笑うと美佳ちゃんは大笑い。


「私の事、好きでしょ」

「え、まあ」


そんなこんなの一言。美佳ちゃんは、また、転校。

さよなら負け。

さよならヒット的に誠実だった、美佳ちゃんと俺。


今、何してる。

血液型も誕生日も全く同じ、理想の人よ。

俺だってアマエタイ。

表現に永久。実行に永久。人間に夢中。

人が好きな美佳ちゃん。

医者には、なれたか。


上手な人間だけでは世の中はくだらぬ不死身の三角形のまま。

人間臭く、俺は孤独を知った。

世の淫ら。

美佳ちゃんに幸があってほしい。


二井先生とまこっちゃんに、今も幸がありますように。


俺、慰めじゃない。アオイワールド読んでくれ。


言葉を刻む独りの男として、美佳ちゃんに幸あれ。

また、会えるといいね。


さてと、珈琲、飲むか。

言葉的にキテレツな、美佳ちゃんへの感謝状。


ありがとう。友な時代と恋の時間よ。

ありがとう。

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