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7話

座学回。

説明会って難しいね。

あとからあとから付け足したりしたら

文章がおかしくなるの巻


今日は夕方頃?あと1つ投稿します!


初日の訓練が終わり、昼食の時間。

朝食のどんよりとした空気はやや薄まり生徒達は比較的明るくなっていた。

理由としては、おそらくだが、訓練などと言われていた割に思ったより楽だった。そこで戦闘ということに対しての危機感が減ったのだろうと考えられる。


確かに楽ではあった。

しかし、あれは初日だからということをガリウスも言っていたのだ、明日は分からないが少し経てば剣を交えるなどの過激なものになっていくと思われる。

そうなった時こいつらはどう思うのだろうか。


全くの余談だが、近接戦闘系スキルのとこに暗殺スキルというものを持っている奴がいた。このスキルは暗殺に特化したスキルだそうで、犯罪者に多く見られるスキルらしい。


俺としては、持っていてはいけないスキルを持ってしまった仲間が出来たので少し嬉しかった。

まぁ持ってはいけない度で言えば、俺の奴はダントツなんだが。


昼食は朝食と違いちょっとザワザワした空気の中で行われた。詩織と九条も俺のそばではなく魔法スキルを持った女子とご飯を食べていて、俺は1人静かな昼食を楽しんだ。


昼食も終わり、座学の時間となった。訓練時同様にガリウスの案内で座学を行う部屋にやって来ていた。


ちょうど教室と同じくらいの大きさの部屋に案内され不思議と安心感を覚えていた。これは俺だけではないようで、数名は学校の授業見たい、などと言って話し合っている。


その部屋には人数分の木製の机と椅子が用意されており、各々が好きなもの同士で席の決め着席していく。

俺はと言うとこの部屋に入った時点で机を確認し一番後ろに当たるであろう席を確保していた。


「ゆーくん前失礼するねー! それで朱里ちゃんは私の隣ねっ!」


「はいはい、分かったから引っ張らないで」


こちらも学校気分になったのか元気いっぱい詩織と、詩織の保護者こと九条が俺の前の席を確保する。

俺の隣はと言うと、ずっと空席のままだったのだが席が埋まり出した頃、暗殺スキルを持っていた男子生徒が着席した。


「樫村、横いいかな」


「ああ、いいぞ」


この生徒の名前は、土方龍馬という取り締まる側なのか革新派なのか分からない名前をしている。

そして名前の大物感に似合わぬ幸の薄い見た目をしていた。


土方は暗殺スキルを持っていると言うことが皆に知れると、少し敬遠されがちになっている。元々友達が多いと言うわけでもなかったが1人の時間は増えているように感じられる。


全員が席に着いた頃、部屋に1人の女性が入ってきた。


「はじめまして、私はマリーン・トールマンと申します。勇者様方がこの世界の事を学んでいくお手伝いをさせて頂くことになりました。戦闘に関してはご助言できることはありませんが、魔法の事やスキルの事などならお力になれると思います。それでは始めていきましょう、よろしくお願いいたします。」


日本の授業ならここで、起立礼があるのだろうが、この世界にはそんな風習はないようだ。無くていいけど。


「まずは、この世界の地理からやって行きます。この世界には3つの大陸が存在します。私たちが住んでいるガヌール大陸、獣人や亜人達の住むビーア大陸、そして、魔族と魔王がいる暗黒大陸です」


「そして、私たちが今いるのはガヌール大陸一の国、王都バレインです。この大陸の中心都市であり、全てが集まる街とも言われています」


ここは王都だったのか。

全てが集まる都市かー、楽しそうだな。

今度城の外の街を見に行きたいものだ。


「この世界の陸地は元々は1つの大きな大陸だったと言われています。これは確実な説ではありませんがそう言われています。ではなぜ3つに分かれているのかと言うと、初代魔王が陸地を割ったと言い伝えられています」


陸地を割る。そんな事が可能なのだろうか。

もしそれが本当だとすると魔王討伐なんて俺たちに出来るとは思えない。


ほかの生徒たちも同じ事を考えたのだろう。顔を青ざめさせている。


「これはあくまで言い伝えなので本当のところは分かりませんが。そして、3つに分かれた大陸はそれぞれに名前が付けられ、今では種族ごとに棲み分けています。一番大きな大陸がガヌール大陸、人族が多く住むこの大陸です。そして次に大きな大陸がビーア大陸、次に暗黒大陸となっています」


種族ごとに分かれていると言うことは仲違いしているということなのか?


「約600年前までは人族と獣人、亜人族は戦争をしていました。しかし、その頃魔王が誕生し魔族の動きが活発になり同盟を結ぶ事になったのです。その時の同盟があるため、今でも戦争をするほどのことはありません。しかし、誰もが友好的な訳ではなく、人族は獣人や亜人を、獣人や亜人は人族を奴隷にしていたりもします。まぁ同種族でもあることですが」


600年前か、随分と昔だな。

しかし、奴隷か。やはりいるんだなー。

こういう異世界物の物語には鉄板でいるよな。


「約600年前、その同盟のお陰で、ビーア大陸の勇者とガヌール大陸の勇者が協力し魔王を討伐する事ができました。そこから魔王は誕生していなかったのですが、現在魔王が誕生したという神託があったのです!」


ん?神託?


「神のお言葉。その信託に従い私たちはあなた達勇者様方をこの世界にお呼びすることを決定いたしました」


神がわざわざ教えてくれるのか。

俺は宗教とかあまり好きな方ではないが、この世界では神はいるということが信じられるのだろう。


「まだお話することは沢山ありますが、とりあえず地理については大まかな話は出来たと思います。ついでに歴史についてもお分かりいただけたと思います。ですので次は魔法、スキルについてお話いたしますね!」


これだ!

俺が今一番欲している情報は地理や歴史などではない。

そんなことを聞いても魔王がやばい、敵だ!という感想しか出てこない。


「まずは魔法ですね! 魔法というのは火、水、風、光、闇、という5つの属性に分かれています。基本は1人1系統得意な属性があり、生涯覚えられるのは精々2系統。3系統以上使える方はそうそういないでしょう。今私が知っている中でも、城の宮廷魔導師様くらいです」


まぁ魔法は普通だな。アニメとかでよく聞く属性だ。

しかし3属性で宮廷魔導師か、勇者補正でそれくらい何とか行けそうな気がするな。

俺の場合は魔王補正なのか? いや、称号は勇者だ。問題ない。


「そして、火、水、風は元素属性、光、闇は特殊属性と分けられ、特殊属性を扱える者はそれだけでも将来有望と言われています。先代勇者様は光と闇をお持ちだったと言い伝えられております」


うーん、それは称号の勇者でなんとかなるか?

スキルの方の勇者じゃないと無理なんだろうか?


「魔法についての大まかな説明はこれくらいで、明日また詳しい話を致しましょう。次はスキルですね!」


来た、スキル。俺の異世界での生活が掛かっている。


「スキルとは、その人間が生きて行く過程で手に入る物と神からの祝福として与えられたものがあります。後天的に発生するものは反復練習などから会得する事が出来ますが、会得するまでにはそれなりと努力と期間が必要になります。しかし、先天的に持っていたスキルは才能を開花させやすく、レベルも上がりやすくなっています。ユニークスキルなどもここから派生する場合が多いそうです」


ほうほう、俺の場合は、剣術や武術は父との稽古の間に会得していたのか、先天的に才能として持っていたか。


なら魔王はなんだ? まさか、神からの祝福じゃないだろうか? だとしたらただの嫌がらせだろう。


「スキルには、スキルレベルが存在し、それを上昇させることでステータスが上昇したりそのスキルを使った動きが熟練していったりします。そして、レベルを上げるにはそのスキルを使うこととなります」


魔王スキルを使ってなんだろう?

響きが非常に悪い。


「なので、これから勇者様たちには、朝の訓練でスキルレベルを上げていただきながらゆくゆくは実戦、魔物の討伐などを行って頂くことになるでしょう! それでは本日はここまでと致しましょうか」


マリーンがそう告げる。

まぁ初日から有益な情報を得られるとは思ってはいない。基本的な事だけを聞かされた感じだ。


俺以外の生徒達は聞いている最中ずっと気を張っていたのかマリーンが終わりを告げると何人かが机に項垂れかかっていた。


隣の土方などスキルのところではかなり前屈みになっていた。やはり暗殺スキルはどうにかしたいのだろう。同情する。


「ふぅー、やっとおわったー。晩御飯いつかなー?」


始まって5分ほどで自分の腕を枕にして居眠りしていた詩織が振り返り話しかけてきた。


「まぁこれからの予定は何を聞かされてないしなー。まずこの世界は1日3食なのか?」


「そうなんじゃない?昨日は夕飯を食べて、今日は朝食と昼食を食べたわけだし。」


俺と詩織の会話を聞いていた九条が会話に参加してくる。


「私晩御飯なかったら死んじゃうよぉ〜。」


「大袈裟ねー。1日くらい晩御飯食べなくても死ぬことなんてありえないわよ!」


「うぇ〜、しーぬー。ぱたり」


「ぱたりとか言いながら倒れる人なんかいないわよ。」


「へへぇ~、私くらいだね!!」


「なんで誇らしげなのよ。」


ほんとこいつら仲良いな。


次の話は少しだけ話が進みます\( 'ω')/

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