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『私は、感謝してるよ』

またも遅くなってすみません・・・。今回はやや場面転換が多いですので、読みにくいところなどあったら申し訳ありません。

王都ポーラリアのとある一屋。

豪奢な装飾に彩られたその部屋は、しかしカーテンによって日光を遮られ、その輝きを半減させている。


「本当に、よろしいのですね?」


その部屋にいるのは二人。

一人がひときわ豪奢に装飾された椅子に座り、もう一人はその前で跪いている。


「・・・ええ、構いません」


頭を下げる影に向けて放たれた言葉は、まだ幼さの残る少女のもの。

恐れか不安かあるいはその両方か・・・内心を押し殺しきれず言葉が震えるも、彼女は自分の言葉を貫き通した。


「これは必要なこと・・・私が、なさねばならぬこと・・・迷っている時間は、ありません」


まるで自分に言い聞かせるかのようにつぶやくその言葉の一つ一つに、跪いたままの少女はうなずく。

床についた右手を、一度握りしめた少女は主君に向けて言葉を発した。


「殿下・・・・どうぞ、お気を強く・・・」


初めて頭をあげた少女は、まっすぐなまなざしで持って座する主君を見上げる。


「私はあなたの騎士・・・あなたの思うこと、あなたの願うこと・・・すべてを、かなえて差し上げる」


だから、と一度言葉を切った少女は再び頭を深く下げる。

床についていない左手で、横に置いた鞘に触れ、まるで勇気を分けてもらうかのように大きく息を吸い


「一言お命じください・・・行け、と」


はっきりと、言い切った。

再び訪れた沈黙の中で、座する少女は決意を固め、ある命令を下したのだった・・・・・・・・・・。








一方、ギルドハウスを半ば飛び出すように出たエストは自身のねぐらでもある今朝の宿屋へと向かっていた。

今回、おせっかいとともに彼に舞い降りてきた依頼は討伐である。

危険な魔物の討伐ということもあり、命の危険があるのはもちろんなのだが、何よりも日数をとられることが多々ある。


「(リオのやつ、黙って長期の依頼に出てくとなんでか怒りやがるからなぁ・・・)」


普段は温厚なリオだが、過度の心配をかけてしまうと泣くを通り越して怒りだしてしまう。

大粒の涙をこぼしながら怒鳴ってくる幼馴染にほとほと困り果てた経験を持つエストは、それ以来長期になりそうな以来の際にはリオに一声かけるようにしていたのだった。


「(ま、温厚っつってもなぁ・・・ひとさまで交霊術の試し打ちしてやがるけどな・・・)」


げんなりとしつつ、古びた宿の扉を押しあける。

ちょうどロビーで掃除をしていたリオが、まるで飼い主を見つけた子犬のような勢いでモップをかけながら寄ってきた。


「エスト!どうしたのどうしたの!?も、もしかして・・・仕事、もらえなかったの?」


「やかましいし勝手に人を無職扱いスンナ。・・・長期になりそうだから、一声かけに来たんだよ」


あ・・・、とさみしそうな声を一つ上げると急にしおらしくなったリオ。

モップをわきに抱え、エプロンの裾を両手でつかむという妙に子供っぽいしぐさにため息をつくエスト。


「・・・はぁ、早めに帰るようにするっつーの」


「・・・うん、怪我もしてきちゃダメだよ?」


いつものやりとりなのだ、これが。

遠出すると聞いては落ち込むリオを、早く帰ると言って慰めるエスト。


宿の看板娘として自他ともに認められているリオは、どんなに頑張っても半日以上宿を離れられない。だから今までどんなに遠く離れたへエストが行くとなっても、決してリオは一緒に行きたいとは言わなかった。


「つっても今度はせいぜいがカペアまでだ。んなに時間はかかんねーよ」


「そっか・・・じゃあ、お土産期待してるからねっ。これ、いつもの!」


ポケットから取り出した小包は、この町の薬屋で売られている傷薬。

比較的安価で、駆け出しの冒険者に愛用されるこの傷薬を大層いいものだと思い込んでいるリオは、エストが遠出すると聞くといつも一つずつ渡してくれる。


「(別に、これが好きで買ってたわけじゃねえんだけどな・・・)」


駆け出しのころ毎日のようにこの傷薬を塗っていた自分が勘違いの原因だということを知っているため、エストは何も言わない。というよりも、何か言えばこれ以上高い薬を買ってきて、ただでさえ少ない給料を減らしてしまうことが目に見えているからこそ何も言わない。


「給料・・・・か」


「ん?お給料?ああ、気にしなくて大丈夫だよ?」


あははー、と言って笑って見せるリオだが、エストの思うところはそこではない。

脳裏をよぎるのは先ほどのやり取り。


『リオの嬢ちゃんだって、もしかしたら今の境遇から拾い上げてやれるかもしれん』


「つらくないか・・・?」


自然と、言葉が口を衝いて出ていた。

彼女・・・リオも、元は貴族の娘だった。5年前、エストがギルドで働くことを決意したころのことだ。

そこまで位が高くはなかったリオの家は、何らかの経緯を経て取りつぶしとなった。

さらに両親は反逆罪という名のもとに処刑、リオもまたあと少し見つけるのが遅ければ路地裏で野垂れ死んでいてもおかしくなかった。


あれから5年たった今でも、エストは当時の経緯を詳しくは知らない。

リオは何か知っているようだが、決してそれを口にしようとはしない。ただ、出会ったばかりの頃の彼女はこう言った。

『お父さんとお母さんは、絶対に間違ってなかった』


「(俺が騎士だったら・・・変えて、やれたのか・・・?)」


それこそ、今からでも遅くはない選択肢。

騎士になって、上を目指し、そしてリオの両親の死の真実を突き止める。

そして可能ならば、彼女の地位を回復させてやれば、こんな下町暮らしともおさらばさせてやれる。

自分には・・・・ それが・・・ できるだけの力がある・・・・・・・・・・



「・・・何か、悩んでるんだ?」


心の奥底まで見通してくるような蒼い瞳。

そんな綺麗な目を持っていても、この少女が人の心の機微に疎いことは幼馴染である自分が一番よく知っているはずなのに。その眼がつらい。


「何を悩んでるのかなんてわかんない。でもね・・・一つだけ」


そう言って一本指を突き付けてくる。

まるでいたずらを叱られているかのような懐かしい気持ちに、ほんの一瞬だけ張りつめた気持ちが緩む。


私は・・感謝してるよ・・・・・・


緩んでいたからこそ、沁み渡った。


「・・・ぁ」


「あとちょっとエストが見つけてくれるのが遅かったら私は死んでた・・・もしエストがこの宿を見つけてくれなかったら、私は今頃何もできなかった・・・それにね、もし私が貴族のままだったら・・・私は、エストとこんなに仲良くなれてなかった」


だから、と一度区切るといつもの笑顔を浮かべて言い切った


「私は、今が好き。今を与えてくれたエストに、感謝してるんだ」


「・・・・・・・・ったく、お前ってやつは・・・」


エストにとって、ギルドマスターから投げかけられた言葉は外すことのできない枷を再確認させるもの。

『シュベリエール』という、逃れられない枷。


「貴族ってさ、めんどくさいよね だから、きっとこれでよかったんじゃないかな?」


あはっ、という軽い笑い声をあげる幼馴染に苦笑が隠せないエスト。

半日も自由な時間が与えられない、髪飾りひとつ満足に買えない生活の中にありながら、そんな苦労とは無縁の貴族の生活を『面倒』の一言で片づけてしまう少女。


脳裏に焼きつく『あの日』以来、ずっとエストは苛まれていた。否、苛まれないように心の奥底に秘めてきた。

貴族とは何か?・・・・・・

今は亡き父は、誇り高くあって力なき者を守る者だといった。


「(けど・・・実際は、そんなに綺麗なもんなんかじゃねえ)」


虚構にすぎないと思えた。もっとも信じるべきだった父の言葉は、もはや理想に過ぎなかったのだと結論付けていた。だが、それが父の理想であったのだとすれば、だ。

「(俺が・・・そんな虚構を実現させるべきだったのか・・・?)」

そんな思いが幾度となく脳裏をよぎっていた。


「悩んでてもさ、いいことなんかないよ。私は今が幸せ・・・それだけで、いいじゃない」


そんな励ましの言葉とともに、ちょんと軽く額をつつく幼馴染。

頭の中でぐるぐると、まるで大渦に飲み込まれるかのような感覚とともにエストを苛んでいた悩みは、たったそれだけのことで息をひそめ出す。


「・・・・はっ、そーゆーもんか。そうだな、お前の言う通りかもしれねえな、リオ」


ぐしゃぐしゃ、とちょっと手荒にリオの髪をなでつけてから、こっそりと息をつく。

もやもやとしていた心の中がすっきりとしたのだ。そのお礼のつもりなのだが、それを悟られるのも恥ずかしい。複雑な年頃なのであった。


「ちょっ、エスト~・・・せっかく綺麗にまとめられてたのにぃ・・・」


「うっせ。・・・じゃあ、まあ行ってくるわ」


エストの手が頭から離れる時、リオの表情はわずかに曇った。だが、それは決してエストに悟らせない。

別れを惜しむ気持ちはあっても、それでエストをわずかにでもしばりつけるようなことはしない。


「うん!気をつけて、行ってらっしゃい」


それが、待ってる彼女の役割だと信じているからだ。






王都ポーラリアは温暖な気候に恵まれた平野の中心に位置している。

建国当初よりその位置が変わらないことには大きな理由がある。それは平野を囲うように存在する山岳や海―――自然の要塞の数々である。

温暖な気候は住民に豊かな動植物や木材などの資源を、それらを囲うように存在する険しい山脈や海が安全をもたらしてくれているのだ。


エストが向かうのはただの自然洞穴。ポーラリア以北には大きな町や村がない。ゆえに王都の人間はその洞窟に重要さを感じておらず、名前もなく整備もされていないまま放置されている。

だが、そんな洞窟もポーラリア以北に住む人々にとってみれば重要なライフラインの一つである。


「ったく・・・これだから貴族さまは気に食わねえな・・・っと」


舗装されていない道は、一路洞窟の最奥部を目指すエストの足を阻む。

今回の魔物総騒動が起こるまでは北部の村からの商隊が通っていたのか、最低限のけもの道こそあるのだがお世辞にも歩きやすいとは言えないようだ。


「自分たちが使わねえからって整備怠りやがって・・・クソ・・・」


ただでさえごつごつとした岩場に、じめじめとした気候を逆手にとって大繁殖した苔が滑るのだ。いかに悪路の経験が豊富な人間であっても、これでは滑ってまともに進むことすらかなわないだろう。


「入口付近でこれとか・・・洞窟の奥とかどうなってやがんだ畜生・・・」


先ほどまでは足元の苔を交霊術の炎で焼き払っていたのだが、ふと自身の周りを取り囲む異変に気付き中断している。


「(・・・やっぱ王都から離れたせいか、精霊が薄いな・・・)」


交霊術に必要な精霊を生み出せるのはポーラリア王家の人間・・・・・・・・・・だけだ。

ゆえにもっとも王族の人間の多い王都近辺には精霊が多くおり、それだけ交霊術も扱いやすく威力が高いのだ。王都に住む人間が、子供から老人までほぼ全員交霊術を扱うことができるのはこのためである。


ちなみにリオの発言にあったエストの交霊術の腕前は、一般人に比べると高いがギルドに所属する人間の中ではかなり低い部類に入る。集中していればほとんどの人間に扱える交霊術も、何かほかのものに意識をとられるだけで簡単に失敗してしまう。

いうなれば、まじめに話さなければいけない時に手元で本を読むようなもの。交わすべき意思はほかの思考と混じり、正確な形で精霊には伝わらなくなってしまうのだ。


「こんだけ精霊がいねえとなると、やっぱ俺の力じゃ術が扱えなくなってくるか・・・」


ままならない足場に、それを焼き払うことができない自分の無力。ついついぼやきたい気持ちが抑えられずにあふれ出てしまうのだが、それさえ無益だと気付く。せめてもの抵抗にと足をひときわ強く岩場に打ち付けるのだが・・・


「うぜぇ・・・ッ!」


ぐちゃり、という苔特有のぬめる感覚の気持ち悪さに一度は抑えようと努めた癇癪が再び燃え上がる。

一度でも抑えようとしたことが裏目に出たようだ、一瞬で顔が真っ赤に染まるほどの怒りが湧き上がってしまい、その感情は一切緩和されることなしに精霊へと伝わる・・・・・・・


ほんの一瞬、しかしその一瞬にエストの積もり積もった苛立ちのすべてが込められた炎。炎として知覚される間もなく、辺り一帯に生えていた苔のすべてが灰も残さず焼き払われた。

エストの思いが精霊によって、世界に発言されたのだ。


「・・・・・・え?」


目の前で起きた炎の発露に驚きを隠せないエスト。それもそのはず、これほどまでに人里から離れてしまえば精霊の恩恵など受けられないのが当たり前。それを補うために長距離を旅する冒険者たちは、大量の精霊を封じ込めた瓶や、精霊石と呼ばれる精霊が好み、その周囲に集まりやすい石を所持するのだ。

だが今回、エストはこれらの道具を一切所持していない。所詮魔物の討伐、と高をくくり準備を怠っていたのだ。


「・・・・・なんで、だ?」


考えられる可能性は二つ。

一つは偶然自分が精霊の好んで集まる場所にいた可能性。これを俗に精霊溜りと呼び、偶然そこで交霊術を使った場合術者の実力以上の術が発動できるとして、発見され次第神殿やらなんやらが立つとまで言われる場所だ。未開の地である洞窟の脇道ならば、その可能性もゼロではないがかなり低いだろう。

むしろ、疑うべきはもう一つの可能性だ。


目を閉じ、耳に意識を集中する。

風の精霊に比較的好かれる性質のエストは、わずかにでも風の精霊がいる環境であればその恩恵を受けやすい。もっぱら彼はそれを、遠くの音を聞くために多用していた。


「(・・・この、音は・・・!)」


風の精霊が耳に届けたのは、甲高い金属音。

まるで剣と剣を打ち合わせるかのようなその音に、一気にエストの緊張は最高潮へと達する。

もう一つの可能性、それはその地域に先に足を踏み入れた人間が精霊石や瓶を持っていた場合だ。しかも今回の場合、剣で切り結ぶ音まで洞窟の奥から響いてきている。


「慎重に行くか・・・」


腰にぶら下げられた剣を抜き、苔が燃え尽きたことで歩きやすくなった岩場を素早く駆け抜けていく。

ついに自身の耳で甲高い音が聞き取れるまでに近付いたところで、エストは走るのをやめて上がった息を整える。

剣戟の音は洞窟の奥の開けた空間から響いてきているようで、中の様子をうかがうために入口付近に身を隠す。


「・・・め!数の・・・たちが・・・だ!」


中からかすかに聞き取れる音から、様子を把握するためにそちらへと意識を集中させるエスト。


「落ち着いて囲め。所詮護衛1人だ、いずれ手も回らなくなる」


「くっ・・・貴様ら・・・っ!」


広場にいるのは全部で7人。エストのいる位置からみて、手前に男が4人に女が1人、その奥に男たちに囲まれるようにして女が2人。話の内容からいって、囲まれているほうの2人のうちの1人は戦力としては数えられないようだ。


「(見た感じは盗賊だが・・・すこし妙、か)」


この洞窟には魔物が出るといううわさが立っている。そんな場所に人は訪れず、その結果盗賊も訪れない、と考えるほうがまだわかる。それに盗賊と呼ぶには男たちの動きが洗練されすぎているのだ。


「お願いします!私たちはどうしても行かなければならないんです!・・・どうかっ!」


囲まれた女の内の1人が声を張り上げ懇願する。こんな状況であってもそこまでおびえた様子が見えないあたり、よほど肝が据わっているのか護衛を信頼しているのか・・・とエストはひそかに感心していた。

だが、そんな少女の懇願は冷たい言葉によって遮られる。


「陛下のご意思だ、あきらめろ」


驚きに息をのむ少女たち。だが、エストはそれに気付かない、いや気付けなかった。

ボスらしき女の放った一言に、まるで全身の血液が沸騰したかのような錯覚がエストを襲う。


「(・・・陛下のご意思、ね これだから貴族ってやつは・・・ッ!)」


体中が、火がついたかのような暑さに支配される。そんな中、頭の芯だけがすう、と冷めていく。

脳裏をよぎるあの日の記憶が、剣を握る右手を無意識に震えさせる。


「陛下はおっしゃった。生死は問わんとな」


頭の中で何かがはじける感覚を境に、エストの理性ははじけ飛ぶ。そこがエストの我慢の限界だった。

実質3話目となった『交差する道の先で』ですが、実は原型に当たる私の小説であるテイルズオブユナイティアは、実質後二話分ほどしかストックがありません。


あっちではここまで来るのに10話くらいかかってたので、一体どれだけ一話あたりの分量が少なかったのやら、といった感じです(笑)。



エストとリオは似た者同士、同じような境遇にあるからこそお互いをまるで兄弟のように感じていたのです。

実際この二人は今のところ恋人でもなんでもありません。どこかのテレビか何かで『恋愛関係抜きの男女間の友情なんて成立しない』という話を聞いたのですが、きっとこういう形の『絆』ってのもあると思うんです。血のつながりとか無くても、異性間でも、家族とか兄弟同然の絆で結ばれている2人っていいなぁ、って思います。


頑張って更新のペース上げたいです!でも結構リアルが忙しかったりとかあるので、実際はほとんど上がらないと思います。


そんな作品ですが、これからもお付き合いくださる方がいればどうぞよろしくお願いします。

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