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◆その日、見ていた2つの影


晃たちの1日。

そんななか、彼らを偵察していた影が2つ。


「夜路刺苦学園ねぇ、なんで夜露死苦にしなかったんだろうな」

夜路刺苦学園から離れたとあるビルの屋上から双眼鏡を覗いている男が呟いた。すると隣にいる缶ジュースを飲んでいる女がその呟きに答えた。

「知らないわよ。作ったやつか、初代校長の趣味でしょ?…ん、美味しい。このオレンジジュース、100円にしては当たりね」

男の方は銀髪タキシードにサングラス。変なサラリーマン?といったところ。

女の方はブレザーで赤髪ポニーテール、学生のようだ。

「で、ボスからの命令ってなんなのよ?」

「あぁ、今日観察していたやつらの実力を見るんだとよ」

今日観察していたやつらとは、他でもない

晃たちである。この2人は1日中観察をしていたのだ。女は嫌々そうにぼやく。

「面倒くさー、他の奴らに頼めばいいのにー。私今日見たいドラマ見るの我慢して来たのよ?」

「面倒なのは俺もだ。ってか録画してろよ」

「そんな方法があったなんて…あなた、何者?」

ダメだこいつ、早くなんとかしないと。と男は思った。考えているうちに女が問う。

「で、ターゲットはあの先生を含めて5人よ?こっちは2人。まさか5対2で実力テストなんて言わないわよね?」

「そいつは大丈夫だ。自分が気に入った奴を選べば言いそうだ。」

「ふぅん。」

「悪いが、あの小さな男は俺が頂くぜ!」

やけにテンション高く言う男。

「わかったから顔近づけないで頂戴。セクハラよ、このショタコン!」

「誰がショタコンだ!俺はただ、小さくて可愛い男が好きなだけだ!」

読者の皆さんツッコンでいいです、はい。

「はいはい、わかったわ」

女は呆れたように言う。

「お前はどうするんだ?あの先生か?」

「冗談じゃないわ。あの先生、女じゃない。私は女に興味ないのよ。私が狙うのはあの可哀想なお兄さんよ」

「可哀想なっていうと侍じゃないほうの、学ラン小僧か?」

「そうよ。あぁ…あの人の悲鳴…聴いてみたいわぁ……」

ヒュンッ。

男の持っていた双眼鏡が綺麗に割れた。否、切られた。

「おぅっ!?あぶねぇな、お前は…まぁ、いい。決行は明日だ、いいな?」

「えぇ、私は今からでも構わないのだけど…ふふっ、楽しみだわ…」

女は持っていたオレンジジュースを飲みほし、投げた。

カンッ……カラカラカラ……。

ビルの屋上に空き缶の音が響き渡る。次の瞬間には謎の2人は消えていた。




果たして彼ら(彼女ら?)は何者なのか…



次の投稿は未定ですが待っていてくれるとありがたいです。

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