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第一章 総長様はB専がお好き?


春の日差しが降り注ぐ屋上で「兎木 要さん 僕と付き合ってくれませんか?」と目の前の殿方は輝く笑顔でいったのです

私、兎木うき かなめ 15歳の前には、ゆるいパーマがかかった赤茶髪のフェロモンムンムン男  耳にはジャラジャラとピアスをつけ シャツのボタンを三つまで開けているせいで胸元が見えている ズボンは腰パンのいかにもな不良ルック。




極めつけは悔しいくらいのイケメン!! スッと面長の輪郭  瞳は、すっと筆で引いたような切れ長の眼 眉も線を引くみたいに細い 鷲鼻でポッテリ少し厚い唇の某裏のカリスマにソックリなこの男子がなぜ 私に人生初の告白なるものをしてきたのかは 体育館から話がをさかのぼります。



ガヤガヤと騒がしいここ流星学院では入学式のために体育館は新入生で、あふれかえっていました。

皆 きちんと真っ直ぐ並べられたパイプ椅子に座り 少しの不安と輝かしい高校生活に胸踊らせているなか 私はあまりの式の長さで睡魔という悪魔に襲われ 船をコックリコックリ漕いでいたのである。




突然ドカーーーーーンという爆音と共に扉がぶっ飛んで通り道近くにいた私の顔スレスレを通っていったのです「兎木 要ちゃんは どこなりかー?」

そういいながら 金髪猫口美形が壊した扉からでてきたの。

猫口男の言葉を聞いた瞬間周りにいる生徒が一斉にコソコソと喋りだした あの人 ケルベロス№2の猫田ねこた きょうじゃね? え!?あのHell Cat 一番前のは総長の蔡機亮佑さいき りょうすけだし ケルベロスTOP御一行がなんでここに?遅れて猫口男よりもかなり美形 モデル並みの身長と体形の男が現れた どうやら遠くからなのではっきりとは確認できませんがお二人共 二年生の先輩ということがネクタイの色で解りました

そういえば説明するのを忘れておりましたね この学院では 学年ごとにネクタイの色で学年が決まっていまして 一年生は赤色 二年生は紫 三年生はあおとなっています

赤茶髪の男が新入生の方をキョロキョロと見渡して誰か探しているようです偶然バチッと目と眼が合ってしまいましたの どうしてかしら なんだかこちらに近づいてきますわ 「見つけた 僕のウサギ」そう穏やかに笑った先輩 見ていた生徒が我に返った途端に悲鳴があがったんです 特に女の子から

“なんで!!あんなブサイクが!”“あいつ 何したんだ?”不良の頭が出て来るなんてよっぽどのことだろう“ とさっきよりも明らかにザワザワと五月蠅くなった体育館にヒヤリと冷たい声がまるで針を刺すように響く

「うるさい 君達に関係ないでしょ」と先輩がいいましたら 皆黙ってしまいました 「君に言いたいことがあるんだ 屋上まできてくれる?」 嫌がれば振りほどけたはずなのに不思議とわたしはその手を取っていました

彼は手を握ったら溶ろける様な笑顔を向けたけど直ぐに無表情でズンズンと奥に進んでいく

壊した扉の壁に寄り掛かって携帯をいじる猫田と呼ばれていた先輩 「用事は、すんだのー?そんじゃあ 屋上へレッツラGOGO☆初めまして兎たん オレっち 猫田恭 ピチピチの16歳宜しくねん♪」

そう 自己紹介した先輩は 蔡機先輩の後に着いて屋上に足を向けた。

で、冒頭に戻るのです

「ねぇ、返事はどうなの?」ずっとぼーっとしているわたくしに焦れたのか先輩はそう催促した あたしは何を言われているのか分からずに 「何処にでごさいますか?」といえば 男は鳩が豆鉄砲くらったような顔で「何処かに着いてきて欲しいんじゃなくてキミ…いや要さんに恋人になって欲しいんだ」

あまりに真剣な顔だから

からかわれてるようではなさそうです

「まだ あたし貴方様のことよく知りませんわ」

「今から知っていけばいい」

「それに、私 さっき体育館で皆さんが言っていたようにかなりのブサイクですよ」そうです わたくし自分でも思うくらい不細工 家族は私以外美男美女なぜか末のわたくしだけが醜いという ご近所のおばさまたちには 養子ではと影でいわれ 近所の子供には捨て子だ捨て子だと囃し立てられいじめられたものです

自分でもそうなんじゃないのかと戸籍を調べたら正真正銘の娘でした



「そんなこと関係ない!!俺は要さんの容姿だけに惚れたんじゃない!!」

そういって少し怒った彼の顔を見た時 心がシャボン玉みたいに弾けた気がした「解りました 先輩のことはよく知りませんがどうぞ宜しくお願いします」 ペコリとお辞儀して顔をあげたらいつの間にか前まで来ていた先輩に抱きしめられたらあろうことか ほっぺにキスしてきたのだ 「ありがとう 愛してる要」 「「!?ななななにをっー」」

私の脳のキャパシティーを軽く超しボンと音がしそうなほどあたしは顔が真っ赤になった あぁ ダメ

先輩の焦った声を遠く聞きながらわたくしは意識を

手放したのです。


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