1月24日 推薦
トイレから帰ってきた教室には、先生しか残っていなかった。先生は、なぜか俺を疑いの目で見てきた。夕日の光が教室内を照らしている。仕方ない。先生とでも話すかぁ。こういう時に話してもロクなことを言われないだろう。
俺 「ちゃんとやってますよ」
先生「まぁ、ちゃんと来てるしな」
俺 「だから言ってるじゃないですかぁ」
先生「お前を信じれるかよ」
相変わらず、俺は信じてもらえてないことがわかる。まぁ、仕方ないか。
俺 「もう、みんな帰ったんですか?」
先生「ああ。さっき、アイツら行ったぞ」
俺 「マジっすか?」
先生「そうだ」
俺 「勉強全然してないじゃないですかぁ」
先生「お前は、人のこと言えないだろ」
たしかに、それはそうだな。
俺 「じゃあ、俺も帰ろうかな」
先生「少しは勉強しろよ」
俺 「してますよ、30分だけ」
先生「少なすぎるだろ」
俺 「俺は、やらなくてもできちゃうんで。それよりも、クラスのみんなは大体行くこと決まったんですか?
先生「まぁ、それなりにな」
俺たちのクラスは、バラエティ豊かでいろんな生徒がいた。高校生起業家としたらメディアにとりあげられた山城は、そのまま会社の仕事。、成瀬は芸人志望ということで芸能事務所に。『fours』の東藤蒼は、地元の工場勤務。こうみると、意外とすぐに働く生徒も多くいることがわかる。この時点で大学が決まってるのは、春風くらいだろう。あと大学行く人は、みんなこれからのテストに備えるという感じだ。
俺 「春風とか野球でいくのいいですよね」
先生「アイツは部活をそれなりに頑張ったからな」
俺 「アイツ、途中で部活行ったないですよ?」
先生「それくらい許してやれよ」
俺 「不平等って奴ですよ」
先生「お前も部活入ればよかったのに」
先生の言う通りだ。部活に入ってちゃんとしておけば、今頃こんなに苦労することはなかっただろうな。ただ、高校に入ってまでバスケをしたいという想いはなかった。なんでだろう?なんで、俺はバスケの情熱が冷めたのか?もともと情熱なんてものはなかったのか?でも、やっておけば推薦とかで絶対大学に入れただろう。あの頭が悪い春風で入れたんだから。
俺 「そうですねぇ。入っておけば今頃勉強せずに済んだかもしれないですね」
先生「勉強は、部活入ってもするんだよ」
先生は、すぐさま俺にツッコンできた。




