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12月21日 説明(バスケットボール)

 昨日の試合は、あっという間だった。


 ー12月20日ー


 高田「どうしようかな?」

 俺 「じゃあ前半20分、後輩20分でいく?」


 髪をくくっている高田は、相変わらず可愛かった。


 高田「おっけー。人数は?」

 俺 「6人でいこうと思ってるんだけどどう?」

 高田「いいんじゃない?私たちもそれがいい」


 余裕綽々の高田。絶対に勝てるという自信でもあるのだろうか?


 俺 「おっけー。俺もそっちの方がいいと思う」

 高田「じゃあ、それにしよっか」


 反対したい気持ちはあったけど、すぐに許容することはプライドが許せなかった。


 俺 「休憩どうする?」

 高田「うーん。15分とかどう?」

 俺 「いいんじゃない。ここ2時間借りてあるし」


 この休憩時間がこの試合を左右するとふんでいた。お互い、部活動から引退してるし体力は減っている。そんな中、勝つためにはこの休憩時間で体力を回復させられるか。


 高田「2時間なんだ。じゃあ、30分する?」

 俺 「ハードだな」


 けど、それを嫌だと素直に言えない。


 高田「たしかに。みんなしんどいかな?」

 俺 「わかんないけど」


 そこは、何も言わない。


 高田「まぁ、いいんじゃない?」

 俺 「じゃあ、間とって25分にしよ」

 高田「はーい」


 これは吉と出るか?凶と出るか?これから始まる試合に不安しか募らなかった。


 俺 「コートは、最初こっちで」

 高田「うん」


 俺たちは、それぞれが練習している近くのコートから始めることにした。


 俺 「じゃあ、頼むよ」

 高田「おっけー」


 ようやくルールが決まった。前後半合わせて50分という長丁場の試合になる。俺たちの体力がもつか心配だ。こっちは、春風と一ノ瀬がいるからいいけど、女子はそんなに体力がないと思う。どうしようか?歩く俺に近づいてくたのは春風だった。


 春風「どうだった?」

 俺 「試合時間は、25分だ」

 春風「ながっ!!」


 やっぱり、この反応になるだろう。思った通りだ。


 俺 「まぁ、いいじゃねぇか」

 春風「そうだな。勝てばいいし」


 相変わらず、ポジティブだな。コイツは。


 俺 「休憩時間は、15分だ」

 春風「おっけ。もう、やるしかないな」

 俺 「そうだな」


 春風の言う通りだ。どっににしろやるしかないんだ。俺たちにとって。春風の話を聞いて俺も覚悟が決まった気がした。

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