12月18日 バイト
高田「フォーメーション決まった?」
電話から聞こえる高田の声は、明るかった。今日、何かいいことでもあったのだろうか?
俺 「いや、全然。まず、みんなで集まれてないし」
高田「私たちもそうだよ」
そりゃあそうか。
俺 「高田さんは、練習してるの?」
高田「まぁ、一応ね。勉強してないしね。ハハハハ」
どれくらい練習しているのか。俺も負けたくない。その想いは強かった。
俺 「一緒だな」
高田「でも、私たちにはBIG3がいるから」
俺 「それは、強そうだな」
相変わらず、BIG3の名前は頻繁に出てくる。もう、うるさいからBIG3は出さなきゃいいのに。彼女たちには思わないけど、あの名前には嫌悪感する抱きそうだった。
高田「でしょ?なかなかBIG3が揃うことないからね」
俺 「いつ以来?」
すぐに聞いてしまう。
高田「高校2年生の球技大会以来かな?」
俺 「へぇー。そんな前になるんだ」
球技大会か。俺たちは、いつあるのだろうか?疑問に思った。
高田「うん。だから大変なのよ」
俺 「みんな勉強してるの?」
高田「してるね。一生懸命」
俺 「そうなんだ」
俺と高田にとっては、あまり関係ない話だ。
高田「新田くんも勉強しないと」
俺 「今さらしても一緒だよ」
もう、勉強することは諦めた。あとは、残りの3ヶ月の高校生活を楽しむしかなかった。
高田「じゃあ、会社入ればいいじゃない」
俺 「確かにそれは、そうだね」
高田「入る気ないの?」
俺 「緑黄色会社?」
高田「うん」
まさか、あの会社に入るなんて。1ミリも考えたことがなかった。そう言ってくれるのはありがたかいが、今の俺にそれができる自信は全くない。
俺 「俺には合ってないと思うんだよね」
高田「そうかな?風華も知り合いなんでしょ?」
俺 「ああ」
知ってる人がいても入るかどうかは別だろう。
高田「だったら、やったらいいのに」
俺 「そういう高田さんは、どうするの?」
めんどくさくて答える気にもならなかったから、すぐに質問を変えた。
高田「私は、入りたいところがなかったら、あそこでバイトするよ」
俺 「へぇー。そうなんだ」
高田さんがバイトするなんて意外だった。なんで進学じゃなくてバイトなんだろうか?




