表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/75

12月6日 コンプリート

 BIG3コンプリート計画。俺は、これを年内に達成したいと思っていた。達成したからと言って何かあるわけではない。けど、このまま達成せずに終わるのはなんか嫌だった。俺は、七海の協力を得ることにしたのだったを


 ー12月5日ー


 俺 「今、会ったりしてるの?」

 篠木「今は全然かな。もう、何してるかもわかんないし」


 同じ学校なのに、そんなに会わないんだ。俺にとって意外だった。


 俺 「そうなの?」

 篠木「なんか進学するかもわかってないし」

 俺 「あっ、そっかぁ」


 まだ、言ってなかったんだ。俺は、アイツにもう会わないと思うし別に言ってもいいかな?


 篠木「なんか言ってた?」

 俺 「うん。進学しないって言ってたよ」

 篠木「えっー。そうなんだ」


 思ったより反応は薄かった。容易に想像できたということか。


 俺 「七海は、どうするの?」

 篠木「私は、プログラミングを学びに行くよ」

 俺 「へぇー。大学に?」


 やっぱり、七海は明確にやりたいことがある。


 篠木「そうそう。経営とか経済だけど、そういうのが学べるところに行きたくて」

 俺 「いいな。行きたいところがあるのは」


 素直に溢れてしまった。


 篠木「私も途中までは就職予定だったんだけどね」

 俺 「そうなのか?」


 たしかに、下の弟がいるしそういうことも考えそうだな。


 篠木「うん。真波とかに説得されてね」

 俺 「えっ、アイツはいかないのに、お前には行けって言うんだ」

 篠木「そうなのよ」

 俺 「おかしいやつだな」


 自然と笑みが溢れた。あまりにもやっていることが違っていた。


 篠木「でしょ?」

 俺 「お前らBIG3って面白いやつばっかりだな」

 篠木「そうかな?」


 そこはピンときていないみたいだ。


 俺 「あと一人いるんでしょ?」

 篠木「颯希ね」

 俺 「さつき?」


 何度か聞いた名前だが、よくわからない。


 篠木「矢田颯希」

 俺 「凄いの?」


 七海は、話した。


 篠木「賢いし、めちゃくちゃ可愛いよ」

 俺 「最高じゃない」

 篠木「みんな好きだな」


 素直に人を褒めるなんて珍しい。


 俺 「へぇー。じゃあ、俺もそいつに会ってBIG3のコンプリートしないとな」

 篠木「なに、その変なやつ」


 今、思いついた。この3人をコンプリートするのには最後のチャンスな気がしたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ