12月6日 コンプリート
BIG3コンプリート計画。俺は、これを年内に達成したいと思っていた。達成したからと言って何かあるわけではない。けど、このまま達成せずに終わるのはなんか嫌だった。俺は、七海の協力を得ることにしたのだったを
ー12月5日ー
俺 「今、会ったりしてるの?」
篠木「今は全然かな。もう、何してるかもわかんないし」
同じ学校なのに、そんなに会わないんだ。俺にとって意外だった。
俺 「そうなの?」
篠木「なんか進学するかもわかってないし」
俺 「あっ、そっかぁ」
まだ、言ってなかったんだ。俺は、アイツにもう会わないと思うし別に言ってもいいかな?
篠木「なんか言ってた?」
俺 「うん。進学しないって言ってたよ」
篠木「えっー。そうなんだ」
思ったより反応は薄かった。容易に想像できたということか。
俺 「七海は、どうするの?」
篠木「私は、プログラミングを学びに行くよ」
俺 「へぇー。大学に?」
やっぱり、七海は明確にやりたいことがある。
篠木「そうそう。経営とか経済だけど、そういうのが学べるところに行きたくて」
俺 「いいな。行きたいところがあるのは」
素直に溢れてしまった。
篠木「私も途中までは就職予定だったんだけどね」
俺 「そうなのか?」
たしかに、下の弟がいるしそういうことも考えそうだな。
篠木「うん。真波とかに説得されてね」
俺 「えっ、アイツはいかないのに、お前には行けって言うんだ」
篠木「そうなのよ」
俺 「おかしいやつだな」
自然と笑みが溢れた。あまりにもやっていることが違っていた。
篠木「でしょ?」
俺 「お前らBIG3って面白いやつばっかりだな」
篠木「そうかな?」
そこはピンときていないみたいだ。
俺 「あと一人いるんでしょ?」
篠木「颯希ね」
俺 「さつき?」
何度か聞いた名前だが、よくわからない。
篠木「矢田颯希」
俺 「凄いの?」
七海は、話した。
篠木「賢いし、めちゃくちゃ可愛いよ」
俺 「最高じゃない」
篠木「みんな好きだな」
素直に人を褒めるなんて珍しい。
俺 「へぇー。じゃあ、俺もそいつに会ってBIG3のコンプリートしないとな」
篠木「なに、その変なやつ」
今、思いついた。この3人をコンプリートするのには最後のチャンスな気がしたのだった。




