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11月14日 会場五

 俺は、いつものようにクラスのヤツらと昼休暇に話をしていた。誰かと群れているわけではないけど、群れないわけでもなかった。今日は、ムードメーカーの成瀬が俺たちを笑わしてくれていた。コイツの話力は凄い。人を惹きつけるカリスマ性がある。


 ー11月10日ー


 古屋の合図とともに皆んなが動き始めた。俺は、この会場に運び込まれた大型プリンターを触っていた。

どうやら、今日はいろいろな会社がやってくるらしい。会場には、約20社の会社がくる。そして、ここにいる会社がどのような会社なのかをクライエントたちも見にくる予定だった。

 俺たちは、この日に契約したい会社があるそうだ。その会社の名前は、『ソートミル株式会社』というところだとか。俺には、その会社がどんなもんなのかわからない。働くということがどういうものなのか?それがわかれば何かが変わるのだろうか?古屋は、他の会社の社長だろうか?何かを話していた。

 そして、俺たちのブースの指揮は、中野がとっていた。机をセットして、持ってきていたパソコンを5台置いた。そして、三田は、近くにあるパイプ椅子を持ってきていた。続々と他の会社も準備を始めていた。俺は、山城の指示を聞きながら、プリンターを動かしていた。


 山城「じゃあ、このページ印刷しよっか」

 俺 「わかった」


 外は、雨が降ってきたみたいだ。俺たちは、先ほど持ってきた大型プリンターをパソコンとセッティングし始めた。大型プリンターは、静寂を纏い、まるで眠っているかのように動かない。


 山城「もう少し、前にやれる?」

 俺 「わかった」

 山城「なかなか、ネットがつながらなくて」


 俺は、少しプリンターの位置を動かした。

 

 俺 「ここでいいか?」

 山城「もうちょっと、前に」


 さらに前に押した。ここの位置ならどうだろうか?


 俺 「どうだ?」

 山城「まだ、無理だわ」


 このまま前に押しても繋がらない気がした。


 俺 「風華、これ横にしてもいいか?」

 山城「うん」


 俺は、プリンターの位置を変えた。さっきまでの位置を90度移動させる。


 俺 「ここは、どうだ?」

 山城「あっ、電波届きそう」

 俺 「まじか?」


 風華は、真剣にパソコンをうっていた。


 山城「あっ、いけた」

 俺 「しゃー」


 俺は、プリンターをセットして風華のところへ戻っていった。

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