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私の彼氏は、私を上手くコントローしていつの間にか私が彼と付き合いたいと言っていた!

作者: 七瀬








よく仲が良い友達同士で、私と彼がどういう経緯で付き合ったか

聞かれると? 彼は皆にこう言うの!




『お前らって“どっちが付き合ってほしいって付き合ったの?”』

『それは陽菜だよ。』

『・・・・・・』

『矢木は、友也の何処が好きだったんだよ!』

『えぇ!?』

『“性格だろう、見た目より俺の性格が好きで俺に告白したんだよな。”』

『マジかよ! 矢木が友也に告白したの?』

『あぁ、そうだよ!』

『コイツのどこが良いんだよ!』

『・・・・・・』







よく、仲が良い友達で集まると? 私と彼がどうやって付き合ったか

聞いてくる事があった。

でも? 正直、私は彼の事は一切眼中になかったし

今でも、なんで付き合ったのかもよく分からないままだ。





私は彼が私の事を“スキ”だという事は人伝えに聞いていた。

だけど、私は彼と付き合う気もないしまさか? 本当に付き合う事に

なるなんて思ってもみなかった。

彼は私を上手くコントロールして、いつの間にか? 私に彼の事が好き

だから付き合ってほしいと言わせられた感じだった。



・・・だからなのか? 彼と付き合って1年になるが、今でも私は彼の

事を好きでも何でもない!

不思議な話に聞こえるだろうが。

私はこの好きでも何でもない彼とどうやっても別れられない!

私の意思で彼と別れたいと言っても、彼は上手く私の話をはぐらかして

ちゃんと話も聞いてくれず別れられないのだ!

分かりやすく言えば、“彼が私の事をどうしようもなく好きなだけ!”

私は好きでも何でもない!

出来れば、直ぐにでも私は彼と別れたいとまで想っている。





『陽菜さ、なんで今日の飲み会でちゃんと皆にお前が俺に告白した

事を話さないんだよ!』

『何それ? 別に私は友也の事好きじゃないし!』

『でも実際に俺に最初に告白したのは? 陽菜じゃん!』

『あれは、友也に言わされて、、、。』

『酷い言い方するんだな、俺はただ本当の事を皆に話してほしかった

だけだよ。』

『“本当の事? 本当の事は、私はもう友也と別れたいだけ!”』

『そんなに恥ずかしがるなよ、そんなに本当の事を皆に聞かれるのが

恥ずかしいのか?』

『“じゃあ、今日で私と別れて!”』

『・・・まあ、それはまた考えておくよ、今はそういう話はやめないか。』

『もううんざりなの! 私は友也の事を好きだと想った事はないんだから!』

『まあまあ、本当に陽菜は照れ屋だな。』

『・・・あぁ、呆れた!』

『そういうところも俺は嫌いじゃないよ。』

『・・・・・・』







・・・彼は私の言う事、ひとつひとつをはぐらかして私の本当の気持ち

を聞こうとしない!

誰が照れ屋で、私が皆に言えないとでも思っているのか?

彼が私の事を好きで、付き合う時に私を呼び出した。

あの時の事は今でも忘れない!



『ごめん、急に呼び出して! 今日は来てくれてありがとう!』

『“大事な話って何?”』

『俺はさ、随分前から矢木さんの事が気になってて。』

『私は別に佐野君の事、好きでもなんでもないよ! たぶんこの先も

好きになる事はないと思う!』

『そんなにズバッと言っちゃう? 俺が今日、矢木さん呼び出したの

本当に分かってるの?』

『でもこういうのは、“想わせは良くないと思うから。”』

『俺は俺の友達の松本が矢木さんの事が好きとか聞いててさ。』

『えぇ!? 松本君が、私の事を好きかもしれないの?』

『矢木さんは松本の事が好きなんだよね!』

『・・・べ、別にそういうんじゃないけど。』

『俺が松本に何気なく、矢木さんが好きみたいなんだけどって言って

あげようか?』

『えぇ!? いいの?』

『勿論、いいよ!』

『じゃあ、お願いしようかな。』

『・・・うん。』






ココから、私は彼とよく会う仲に変わっていく。

私の好きな松本君が他の女性と付き合い出した事や私が好きだった事も

松本君が私をタイプじゃないと間接的に聞いてフラれる。

全て彼から聞いた話だった。

私は勝手に落ち込み、気が付けば私から彼に告白していたのだ!





・・・ただ後々、違う友達から聞いたら?

松本君も私の事が好きだったらしい。

でも? 私が彼と仲良く話している姿を見て、私の事を諦めた事。

それ以前に、彼は松本君に何一つ私の事を話していなかった事が分かった。

“完全に恋愛詐欺だ!”

私は彼に騙されていた! 

それなのに、“未だに私は彼と別れられない!”


【誰か? 私とこの男を別れさせてください!】


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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