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時に人は普通である事によって普通からかけ離れてしまう事がある、今日の僕がそうだ
一体どこで間違えたのか何度考えても理解が出来ないでいる
今、僕はルチャリブレのマスクをかぶりマントを羽織り、ブリーフを履き、リングシューズを履いている
何故こうなったのかをこれから紐解いて行こうと思う
今朝の僕は機嫌が良く、遅めの朝食を食べた後に仲間の二人と分かれた。
その足で武器や防具を売っている商店に入った、すると店員がいたので僕の要望を伝えた。
自分は身体強化スキルを持つ異世界転移者であり、普段の生活で能力を制限する目立たない器具もしくはマスクが欲しい事と激しく動いても破れづらい素材の地味目な服が欲しい事を伝えた。
一通り僕の要望を聞き終えてから店員は商品を勧めだした。まずルチャリブレのマスクを進めてきた。もっと地味な物は無いか聞くと違うルチャリブレのマスクを進めてきた。聞き方を変えてルチャリブレマスク以外にマスクは無いかを聞いたが無いと返答した為、仕方なく口元があいているルチャリブレマスクを選んだ。
次に地味な服を紹介して貰ったがそれはルチャリブレのマントとパンツとシューズだった。
流石におかしいと思い、ルチャリブレ以外の商品を紹介しろと言ったが身体強化スキル所持者には紹介出来ないと伝えられた、合わせて既に顔写真が各店に出回っているので他の店でも同じだという
詳しく聞くとこの街の管理者はメキシコとルチャリブレが大好きで身体強化スキル所持者にはルチャリブレ関連の装備品しか販売してはならないと条例で決まっているとの事だった。
尚、これが発覚してから12時間以内ルチャリブレの格好をしていないと街から退去させられるらしい
その説明を聞いたため僕はルチャリブレの格好をしている
仲間と昼食の約束をした店に着き二人を見つけて座った。
「新しいマスクを買いました。」僕が言った。
「お前それスゲーカッコいいな」モヒカンが言った
「男前が上がったでやんすね」メガネ出っ歯が言った。
以外と好評だった。