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僕は車で連れられて近くの町のハンターオフィスでハンター登録をした。
二人は海岸の間引き依頼の報酬を貰い、「モヒカン&メガネ出っ歯幸福の向こう側へ」のパーティー登録を行った。
三人で食事をとり、そこで色々と話を聞いた。
まず、僕のスキルが身体強化で有ること、身体強化系のスキルは力を入れようとすると発動する事、身体によって出せる力が違う事を教えてもらった。
「でも何で船では普通に動けたのに海岸では動けなかったんですか?」僕が聞いた。
「それはあれだよな」モヒカンが言った。
「それはあれでやんすね」メガネ出っ歯が言った。
二人の説明ではナノマシンが出せる力によって身体を作り替える為、船でボコボコにされ更に海でガブガブされた身体を直す際に大幅にパワーアップしたのではないかとの事だった。
僕は力が強すぎてコントロール出来る気がしない事を相談した。
「どうしたらいいと思いますか?」僕は聞いた。
「それはあれだよな」モヒカンが言った。
「それはあれでやんすね」メガネ出っ歯が言った。
解決策は二つ提案された。
一つ目はトレーニングでならす事
ただこれではすぐに解決出来ない
二つ目は特殊なマスクをして出せる力を制限する事、普段はマスク無しで力を入れ無いように気をつけ、戦いの時はマスクをして必要な力を制限する。
「二つ目がいいですね、でも僕お金が無いんですけどどうしましょう」僕が言った。
「それはあれだよな」モヒカンが言った。
「それはあれでやんすね」メガネ出っ歯が言った。
モヒカンの古いマスクを借りられるようになったので当面の問題はクリアした。
食事を終えて宿に泊まった時に凄い事が判明した。
まず高校生位まで若返っていた。そして顔がメキシコ系のイケメンになっていた。
正直驚いたがこの世界なら何でも有りなんだろうと受け入れた。
次の日の朝、車に乗り込み、モヒカンから何とも言えないマスクを受け取った。
それはガスマスクのような口と青く光る目、そして二つの角が生えていた。
「格好いいから買ったんだけどモヒカンが目立たなくなるからやるよ」モヒカンはそう言った。
「ありがとうございます。」僕はお礼を言った。