銀河
クラスに馴染めない女の子が、王子と出会う
銀河
蜜柑
少女いくらは、夜の星空を見た。
そこには、銀河が広がっていた。
うわあーあ、と感嘆の声をあげた。
すると一つの星が舞い降りてきた。
いくらは、怖いと思った。
星から、王子が降りてきた。
格好が良かった。
王冠、小さな瞳に小さな話、赤のマントに、青色の洋服、黄色の長靴。
王子は、微笑み
「こんばんは」
といった。
いくらは、慌てて
「こんにちは」
といった。
おばあちゃんに教えて貰ったことだった。挨拶は、しておきなさいと。
「地球は、良いところだね」
王子が、言った。
「そうですか?私は人間関係に少し疲れたので、宇宙に行きたいです」
「じゃあ来るかい?」
「いいんですか?」
「うん、おいで」
そういっていくらの手をとり、優しく引っ張った。
三角座りをしていたいくらは、王子の力を利用して立ち上がった。
そして銀河のドライブをした。
「色々あるだろうけど、生きていてね、またドライブしよう」
と王子が言って
「うん」
といくらは、可愛く言った。
その晩、ぐっすりと眠ることができた。
次の日、元気に学校へ行ったのだった。
優しい綺麗な物語です