撲殺その36 レベッカと不思議な穴 第二~三層
「さて、戦利品を確認するかの」
「今回は復活に時間がかかりましたねえ……」
「妙にしつこく燃えておったからのう……」
レベッカが帰還した十分後。自身の完全復活が終わったところで、庭の穴が見える部屋に移動してからレベッカが持ち帰ってきたものを見ながらプリムがそう宣言する。
「とりあえず、武器っぽいものは全部放置してきたんじゃったな?」
「はい。嵩張る上に使い道もなく、ものによっては犯罪になりそうでしたので」
「そうじゃな。似たような危険度でもハチェットぐらいならかろうじて犯罪にならんじゃろうが、ナイフや刀剣類は刃渡りがちょっとでも長いとアウトじゃからなあ」
「何件も殺傷事件があったと聞いていますので、そのあたりはしょうがないと思っています」
「うむ。その手の阿呆のせいで、一応刃物の形はしているが特定用途にしか使えんような道具類も取り締まられて、いくつかの産業がえらい迷惑をしておったわ」
「法律というのはそういう物ですからねえ……」
世知辛い話に、ため息しか出ないプリムとレベッカ。
歴史的な経緯と日本の環境的な要素が合わさっての話なので仕方がない部分だが、罪を犯す気がない人間にとっては、とにかく面倒な話である。
「それで、どんなものを持って帰ってきたんじゃ?」
「食料品っぽいものをいくつかと、正体不明の液体が入った瓶をいくつかに謎の書物や巻物をありったけ、あとはゴーレムの残骸から拾った謎の結晶といったところですね」
「食品と書物に結晶はともかく、液体は物によってはアウトになりそうなのが面倒じゃなあ……」
「そういえばそうですね……」
プリムのボヤキに、色々失念していたことを素直に認めるレベッカ。
毒物や麻薬を筆頭に、一般人が特別な許可もなく所有していれば犯罪となる液体はいくらでもある。
拾ってきた液体にそういったものがあった場合、処分にはとても苦労することになるだろう。
「それとは別に、どうやって調べるかも悩ましいところじゃ。ゲームじゃあるまいし、使えば詳細全てが分かる鑑定アイテムなんてものはないからのう」
「理事長でも、そういう物は持っていませんか」
「うむ。というか、そもそもそんなもの、存在できるのかという話じゃからなあ」
正体不明のアイテム類を調べる、その最初の一歩から大きく躓くプリムとレベッカ。
いろんなゲームでおなじみの鑑定だが、現実では何気にかなり難しい代物である。
特になんて事のない石ころやパンでもいろいろな種類があり、成分や組成まで言いだせば情報量は膨大なものになる。
そこに魔法だの未知の物質だのが絡むと、そのことをどうやって証明するのかという問題が出てくるわけで、なかなか一筋縄ではいかないのだ。
神々ならそういう権能の持ち主ぐらいいるのでは、と思われがちだが、相性や力関係により通じないものが必ず出てくる上、人間がそのレベルの権能を使うと普通に脳がはちきれるので、結局あてにはならない。
「一応儂でも危険物かどうかぐらいの判定はできるから、それでどうにかするしかあるまい」
「そうですね。お願いします」
「では、やってみるとするかの」
そう言って黒い靄を出し、レベッカが持ち帰ったものを包み込むプリム。
十秒ほどその状態を維持した後、おもむろに口を開く。
「まず、食料品と液体に関しては、危険物や妙な成分を含んだものはなかった。水はどうやらただの水で、パンは普通にコッペパンのようじゃな。肉やら野菜やらは正体不明のままじゃ。書物と巻物、結晶は妙な力を帯びておるが、恐らく害はなかろう」
「妙な力、ですか?」
「うむ。性質としては、どちらも付与魔法とかそういった方向のものじゃな。単純に読み上げれば使えそうじゃが、中身が読めるものなのかどうかは見てみんと分からん」
「なるほど。読み上げるというのは、声に出して読めばいいということですか?」
「そうじゃな。少なくともここにあるものは、開いただけで効果が出る感じではない」
「そうですか。ではちょっと確認します」
「うむ」
プリムの調査結果を受け、中身の確認に移るレベッカ。
書物と巻物はなぜか、普通に英語で中身が書かれていた。
「……ふむ。巻物は武器強化と防具強化、各種基礎能力強化だそうです。書物は何やらスキルを習得できるそうです」
「ほほう。……何となくじゃが、お主が使っても効果がなさそうじゃなあ……」
「そうですね。強いて言えば、防具強化の巻物は今着ている服が強化される可能性がありますので、有効と言えば有効かもです」
「じゃなあ。あとはこう、聖痕の機能であっさり弾かれそうな感じじゃ」
「私もそう思います」
内容が判明した各種書物と巻物について、そんな結論を出すレベッカとプリム。
レベッカの場合、武器というのは己の拳なので武器を強化するというのは拳を強化することになるので、レベッカの肉体をいじることになる。
また、各種基礎能力強化やスキル習得というのもレベッカの肉体を直接いじる内容である。
その手のものをレベッカの聖痕が、もっと正確に言えばレベッカに聖痕を授けた存在が許すとは到底思えない。
「ちなみに、スキルというのはどんな感じじゃ?」
「今あるものに関しては、気配察知とか衝撃波とか、わざわざこんな書物で覚えなくても普通にできることばかりですね」
「そうか。ならば、適当に処分を考えねばなるまい。何となくじゃが、儂が読み上げても効果は無さそう、というより儂には読めなさそうな気がするしのう」
「そうですか」
適当に一冊手に取って観察しながら、そんなことを言うプリム。
書籍全体から、プリムのことを全力で拒否する雰囲気が感じられる。
「それで、結晶の方は?」
「どうも、これ単体では何の意味もなさそうでの。恐らくじゃが、数を集めた上でなにがしかの道具や設備に取り付ける、もしくはなにがしかの道具を作るための材料にするものではないかと推測しておる」
「となると、もう一度、今度はもう少し先まで進んで色々集めてみるしかなさそうですね」
「そうじゃな」
「では、ちょっと行ってきます」
「今からか?」
「はい。時間もありますので」
そう告げて、鞄を手に立ち上がるレベッカ。
「大丈夫だとは思うが、無理をするでないぞ」
「分かっています」
プリムの言葉にうなずき、そのまま庭へ移動してためらいなく穴に飛び込むレベッカ。
こうして、レベッカの穴攻略第二ラウンドは、さほどインターバルを開けることなく始まったのであった。
「さて、先ほどはこの階段を無視したわけですが……」
十分後。先ほど同様ボスらしきゴーレムを仕留めたレベッカが、同じように表れた不自然な階段を見上げながらどうしたものかと首をかしげる。
なお、今回は先ほどの一回目と違ってフィールドは森林、出てくるモンスターも一部別のものに変わっていたが、そのあたりの違いについては完全にスルーしている。
また、今回はさすがにしょっぱなからモンスターハウスではなかったため、現時点では聖痕を一切解放していない。
どうやらゴーレムたちはプリムほど神聖属性との相性が悪いわけではないようで、仕留めるのにかかる手数が五割増しといったところである。
それ以外の雑魚は大体一撃かせいぜいワンツーで二発叩き込めば終わりなので、とりあえずもうしばらくは聖痕の解放はなしでよさそうである。
ちなみにレベッカが確認したところ、森林を形成しているように見える木々は完全に見た目だけで触れた感じは普通に壁、木と木の間の空間にも見えない壁は存在している。
「先に進むのは確定として、他の道を全部調べてから行くべきか、それともこのまま上がってしまって大丈夫なのかが悩ましいところです」
この部屋に入る前にあった分岐に視線を向け、心底悩ましいという表情を浮かべるレベッカ。
フィールドの様子や敵の種類は変わっているが、強さ的には先ほどと全く変わらない。
それを踏まえると、恐らく通れる場所全てを調べたところで大した収穫は無さそうだ。
というより、何かあるのであれば、前回の時点で見つかっているはずである。
それでも敵を倒したときに手に入るものに価値があれば寄り道もありなのだが、少なくともこの階層ではそんなにありがたいものは出てこない。
「……そうですね。次の階層からきっちり回りましょう」
ちゃんと探索するのが面倒になって、とりあえずさっくりそう決めるレベッカ。
そのまま、不自然な構造の長い階段を上っていく。
完全に上り切った先に待っていたのは、地下街のような風景であった。
「ふむ。先ほどと同じであれば、あの店は全て入ることができないただの背景でしょうね」
すぐ近くにあるいくつかの店を見て、ぽつりとつぶやくレベッカ。
全部が背景かどうかは確認せねば分からないが、少なくとも店の扉の向こうには何の気配もない。
一応確認するかと扉に手をかけたタイミングで、通路の先から角ウサギが駆け寄ってきた。
その後ろからはなぜかハヤブサが。
「……これで、背景と出てくる敵の種類には、それほど強固な関連性がないことは確定ですね」
普通、地下にはいないであろう生き物を見て、そう判断するレベッカ。
ペットショップとか動物カフェから逃げ出したという設定かもしれないが、その言い訳で出すにはウサギはともかくハヤブサは無理がある。
「まあ、さっさと仕留めましょう」
一目散に襲い掛かってくるウサギとハヤブサを迎撃すべく、ピーカブースタイルに構えるレベッカ。
そのまま流れるように相手の攻撃圏内に侵入し、カウンターのフックとアッパーであっさり叩き潰す。
カウンターで弾き飛ばされたウサギが開いている窓に突っ込んでいって、見えない壁にぶつかって地面に落ちる。
やはりレベッカの予想通り、周りの店舗は全て単なる背景らしい。
「それにしても、ウサギやハヤブサを仕留めて、なぜパンが出てくるのでしょう?」
あとに残されたコッペパンとバターロールを拾いながら、そんな疑問を口にするレベッカ。
これが単なる肉だとか毛皮、羽毛などならまだ納得も行くのだが、出てくるのはかすりもしない普通のパン。
最初のフロアで出てきたパンが全てコッペパンだったことを考えると、バターロールが出てきた時点で変化はしているのだが、その変化はだからどうしたと言うしかない代物である。
「まあ、余計なことは考えずに、探索を始めますか」
考えても仕方がないと、拾ったパンをかじりながらフロア探索に入るレベッカ。
コッペパンもバターロールも、スーパーやコンビニで売っているメーカー品の可もなく不可もなしという味のものとほぼ同じだった。
拾ったパンをよく平気で食べられるな、という突っ込みは、レベッカ相手にするだけ無駄であろう。
「……これなら、運は絡むものの食料の心配をせずに探索を続けることはできそうですね」
パンの味にそう結論を出し、懸念事項が一つ減ったと胸をなでおろしながら探索に本腰を入れるレベッカであった。
「……やはり、ここだけ人の気配を感じますね」
地下街フロアをほぼ隅々まで探索し、ボスゴーレムも仕留め終わった後。
もう一周調査をしたレベッカが、やはり背景の店舗のうち一軒だけ、人の気配があることを確信する。
「つまり、ここだけはモンスター出現のギミック以外で扉を開くことができる、と考えてよさそうですね」
店の扉をじっくり確認し、そう結論を出して手をかけるレベッカ。
他と違い、その扉は驚くほどあっさりと開いた。
「おや、来客とは珍しい」
建物の中には、老婆が一人ポツンと座っていた。
「ここは一体?」
「ただの雑貨屋じゃよ。迷宮が作る次元の狭間を渡り歩いておるがの」
「雑貨ですか。その割に、商品らしいものは特に並んでいないような……」
「そういうもんじゃ。それで、聖痕持ちとはいえお前さんのような若い娘がこんなところに迷い込んでくるとは、一体どういう事情かね?」
「大家さんの自宅の裏庭に、変なところにつながっている穴が開いてしまいまして。その調査と可能であれば塞いでしまいたいな、と」
「なるほどの。見たところ、なかなかのエネルギー量でつながっておるから、一度最奥まで踏破する程度では終わらんじゃろうなあ」
「分かるのですか?」
「儂はベテランじゃからな。しかし、そういう事情ならば、迷宮に落ちておるものや敵を倒したときに得られるものの正体が分からんで、難儀しておるじゃろう?」
「はい」
老婆の言葉に、素直にうなずくレベッカ。
ぶっちゃけ、食料以外は全部スルーでも問題ないといえば問題ないのだが、書物の類に何か重要なものがあると困るので、完全にスルーする度胸はさすがにない。
「そうじゃの。ここまでで拾ったもの全てと交換で、ずっと使える鑑定ルーペを譲ってやらんこともない」
「それでいいのですか? 武器だと思われるものは一切拾ってきていませんが……」
「かまわんよ。ここは雑貨屋じゃから、武器なんぞ売りつけられても困る」
「後、パンはいくつか食べてしまいましたが……」
「価値が高いのは薬品類と書類や巻物じゃから、食いものはそこまで気にせんでええ」
「そういう事なら」
老婆の言葉にうなずくと、これまでの戦利品を全て差し出すレベッカ。
「……確かに。では、物はこれじゃ」
レベッカから受け取ったアイテム類を確認し、一見何の変哲もないルーペを差し出す老婆。
それを受け取って、思わず首をかしげるレベッカ。
「まあ、そういう反応になるじゃろうな。そいつでこの本とパンを覗いてみるがええ」
「はい」
老婆に言われ、本とパンをルーペで覗くレベッカ。
ルーペを通して、大量の情報が浮かび上がる。
「ふむ。本は身体強化の技能を得られるものらしいですね。パンはやはり、何の変哲もないロールパンですか。何やら熟練度だの満腹度だのがかかれているようですが、このあたりは気にするだけ無駄でしょうね」
「うむ。そもそも、技能を覚える系のものは聖痕が許さん限り無意味じゃし、お主の場合食ったら食っただけ聖痕が貯えるんじゃから、満腹度もくそもなかろう?」
「はい」
「それはそれとして、じゃ。そのルーペで情報が分かるのは、この種の迷宮で手に入れたものだけじゃ。外の世界にあるものを覗いても、単なる等倍のルーペとしてしか機能せんぞ」
「ああ、やっぱりそういう制約になりますか」
「あたりまえじゃ。何でもかんでも鑑定できる道具なんぞ、創造神でも作れはせんわ」
プリムと同じことを言いきる老婆に、まあそうだろうなあと納得するレベッカ。
そもそもの話、このルーペで得られる情報とレベッカやプリムが欲する情報は全く別物なので、制約があろうがなかろうがあまり関係がない。
「とりあえず、これで見ても薬品や毒の類が法的に所持してて大丈夫なものなのかどうかは分からないようですので、鑑定してただの水、もしくは泥水と表示されたものだけ持ち運ぶことにしましょう」
「ただの水はともかくとして、泥水なんて単なるごみじゃないのかい?」
「聖痕で浄化すれば、聖水としては使えますので」
「なるほど、そういう用途かい。薬や毒もただの聖水にできるかもしれないが、いいのかえ?」
「妙な属性がついていないほうが、安全で使い勝手がいいので……」
「まあ、分からんではないな」
レベッカの言い分を、否定も肯定もせずに受け入れる老婆。
一つうなずいてから、何やら取り出して話を続ける。
「とりあえず、お主の目的は一朝一夕には終わらん。とりあえず今日のところは、次の階層である第三層を突破せい。それでしばらくは迷宮もおとなしくなるじゃろう」
「そういうものですか?」
「うむ。穴が復活するたびに深くまで潜れるようになるから、その都度一番深いところまで踏破すればええ。迷宮で得た肉体的な力は書物と巻物によるもの以外、一度外に出た時点ですべて失われるというルールがあるが、お主には関係ないしのう」
「そんな気はしていました」
老婆の言葉にうなずくレベッカ。
老婆が教えてくれたルールは裏を返せば、迷宮の中では脱出するまでの期間だけパワーアップする方法があるということなのだが、残念ながらレベッカには全く関係がない。
外部からの強化は基本的に聖痕がすべて弾くし、そんなものがなくてもレベッカは人間としてほぼ最強の戦闘能力を誇る。
むしろ、これ以上下手にパワーアップすると、亜神だの神化だのの領域に踏み込んでしまう。
それはレベッカ的に、全くありがたくない話である。
「後、他に聞いておくべきことはありますか?」
「今のところはまだ、じゃな。その時が来てから聞いたほうが、忘れずにすむ」
「そうですね。それでは、お世話になりました」
「うむ。どうせ、また会うことになるじゃろうが、元気でな」
「おばあさんも、お元気で」
話は終わったとばかりにそう挨拶をし、店を後にするレベッカ。
その際に老婆が
「しかし、相も変わらずプリムフォードの奴は妙なことに巻き込まれておるのう。まったくもって、運のないやつじゃ」
などとつぶやいていたことには気づいていない。
「さて、それでは第三層を一気に突破しますか」
そうつぶやき、次のフロアへ移動する階段を上るレベッカ。
なお、次のフロアは墓地で、なぜか出てくるモンスターが背景に合わせたアンデッドオンリーだったため
「主よ、再びこの両手を血に染めることをお許しください」
の一言とともに聖痕を解放するだけで全てが終わってしまい、非常に肩透かしを食らう展開に。
出てきた階段を上ると、そのまま入ってきた穴につながっていたようで無事に帰還する。
「……お主、一日に二度も聖痕を解放して、カロリーは大丈夫なのか?」
やはり聖痕の解放と機能停止の挙動で焼かれたプリムが、体を再生しながらレベッカにそう突っ込む。
「二回目の方は解放してすぐ終了でしたし、中で拾ったパンを食べましたので特に問題はありません」
「……そうか。しかし、聖痕の力で平気だと確信できるとはいえ、よくもまあそんな正体不明の、それも地面に落ちたものを平気で食えるのう……」
「それについてですが、中で出会ったおばあさんから鑑定ルーペというものをいただきましたので、それでチェックしてから食べました」
「……何となく、それを渡したやつに心当たりがあるのう。どうせ、そのルーペは迷宮由来のものしか鑑定できんのじゃろ?」
「はい」
「となると、しばらくはこの穴をふさぐのは無理か……」
「そうおっしゃっていましたね。ただ、今行ける一番奥まで突破したので、しばらくはおとなしくなるようです」
「そのようじゃな。少なくとも、出入りはできん状態になっておる。多分じゃが、今は見える目を持っておらん限り、穴があること自体分からんじゃろう」
レベッカの報告を受け、そう結論を出すプリム。
プリムの結論通り、この後数週間、穴が完全におとなしくなるのであった。
キャラ自体の強化はスキルや一部消費アイテムによるものだけ維持、ローグライクゲームとしては割と緩めの仕様だと思われます。
ほぼ共通仕様である、持ち帰った装備は強化度合いその他が全て維持されるという仕様は、レベッカが攻略している限りは全く意味がありませんが、レベッカなのでしょうがないよね!
今後はネタに詰まるたびに穴が開いてレベッカが乗り込んでいくことになるかと思います、




