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アトランティスのつまようじ  作者: 関川 二尋
第十幕
49/66

【脱獄物語】二人のヒーローの登場と退場③

 わたしは自分の独房に戻ると、3D再生機のスイッチを切りベッドに横になった。

 すっかり夜になり、月はさらに明るく輝いている。今日は星もたくさん見える。銀色の砂粒のような小さな光が、小さな窓いっぱいにばら撒かれているような感じだ。

 今日もトンネルを掘ったせいで全身が疲れているが、その疲労感が逆に心地よかった。


   ○


 それにしても今日は何と平穏な一日だったことか。

 しかしこれから龍次の脱獄計画が始まるのだ。

 もちろんわたしの計画も田中一の計画もある。

 それに鋭子のプランも小夜子のプランもある。

 だがどのプランであろうとも、要は脱獄に成功すればいいのだ。

 何とかここを抜け出して、アトランティスにたどり着ければいい。

 

   ○


 わたしはかつて訪れたアトランティス大陸の思い出に浸った。

 真っ青な海、はるか上空にある巨大な太陽、ジャングルとそこに暮らす様々な動物達、石造りの家を集めた素朴な村、そこに暮らす人々。

 村長とサクラ、祭り、かがり火に照らされて踊っていたサクラと龍次の姿。

 あの日の思い出は今も色褪せることなく脳裏に焼きついている。


 龍次は脱獄した後、どうやってあの島にたどり着くつもりだったのかな?それを聞き忘れたな……


 そんなことを考えているうちに、トンネル堀りの疲れもあってわたしはうとうとと眠り込んでしまった。


   ○


 それは突然に始まった。

 床から地響きのような振動が突き上げ、同時に窓の向こうからドォーンという爆発音が聞こえてきた。

 それが一撃目。続けて二度、三度と地響きと爆発音が炸裂した。

 その圧倒的な音量と、ビリビリと空気を震わせる振動は、おそらくこの刑務所の人間全てをたたき起こしたに違いない。


   ○


 もちろんわたしもその一瞬で完全に目が覚め、上掛けを跳ね上げた。

 あわてて腕時計を探すと、時刻は午前二時。

 わたしは自分が眠り込んでいた事を知り、ついに龍次の脱獄計画が幕を開けたのを知った。


   ○


 再び振動が襲った。ドォーン、ドォーンと爆音がとどろき、天井からはコンクリートのかけらがぱらぱらと落ちてきた。

 わたしは急いで起き上がると、ベッドを窓の下に移動させた。ベッドの上に立ち上がり、爪先立ちで窓の向こうを見る。


   ○


 森の向こうでぼんやりと光が見え、一瞬遅れてドォーンという音とともに衝撃波がビリビリと窓ガラスを震わせた。

 爆発は塀の向こう側だろう。おそらく地雷が爆発しているのだ。

 あちこちで光が扇状に膨らみ、消えてゆく。

 時折、その光の中心になにか小さな黒い影が飛び上がるのが見えた。

 後で知るのだが、その小さな影はダンプカーだった。ダンプカーが連なって、地雷を踏み潰しながら、血路を開いていたのである。

 それはもちろん、龍次の脱獄計画によるものだった。


   ○


 続いて刑務所内の警報装置が鳴り響いた。

 サイレンと非常ベルの音が反響し、うねりながら、がらんとした廊下の中を走り抜けていく。

 やがて廊下から何人もの人間のバタバタとした足音が聞こえ、大声でなにやら指示を伝え合っているのが聞こえた。

 

 この刑務所でこんなことは初めてだった。

 

 テロリストや軍隊に対処しているのは知っていたが、この三十年間というもの実際に襲撃を受けたのは初めてのことだった。

 看守と兵士達の興奮とあわてぶり、そして恐怖は、完璧に混乱状態にあることを示していた。


   ○


 爆発はさらに続いた。

 いくつもの光が夜空を染め上げ、そのたびに衝撃と爆発音が襲ってくる。何十発もの打ち上げ花火を、まとめて打ち上げているような騒ぎだった。

 その爆発は二十分あまりも続いた。

 

   ○


 そして刑務所内では、いまだに警報ベルが鳴り響いていた。

 看守達や兵士達があちこちをバタバタと走り回っている。

「おい、輝男!」

 とつぜん耳元で声が聞こえ、わたしは死ぬほど驚いた。

 龍次だった。

 トンネルを通ってやってきたのだ。だがサイレンの音がうるさすぎて全く聞こえなかったのだ。

「なんだよ龍次か、びっくりしたよ」


   ○


「悪かったな、それよりついに始まったぜ」

「これがお前の脱獄計画なんだな?」

「ああ、今はダンプカーが地雷原につっこんだところだ。150台をつぎ込んでる。とりあえず逃げ道は確保できたみたいだ」

「大丈夫なのか?人が乗ってるんだろう?」

「大丈夫だ、無人トラックだよ。廃車寸前のやつをかきあつめて、改造したんだ。これで血路を開いてはしご車を五台渡す、そこから仲間が乗り込んでくる段取りになっている」

「壁には狙撃手がいるはずだけど、大丈夫なのか?誰か犠牲になるなんてことは……」

「もちろん織り込みずみだよ。ちなみにやつらの弾はみんな麻酔弾なんだ、知らなかったのか?」

「ああ、初めて聞いた。ひょっとしてわたしが昔に発明したやつか?」

「ああ、瞬間で眠ってしまうやつだよ。効果は六時間。ここの施設で実験的に使われているんだ」


   ○


 そうだった。龍次の言葉で思い出した。

 その弾丸はわたしが発明したのだった。


 この何十年間、戦争ではたくさんの人間が銃弾に命を奪われている。

 戦争だけでなく犯罪の犠牲者もたいていは銃弾で命を奪われる。


 これがもし、ただの麻酔弾だったら、殺される人間の数も激減するのでは?


 若い頃のわたしはそう考えた。


 そのときは撃たれ、痛い思いをするかもしれない、だが少なくとも再び目覚めることが出来る。


 延々と続いている報復の連鎖だって断ち切ることも出来るかもしれない。


 戦争をただの『戦争ごっこ』にする事が出来るかもしれない。


   ○


 だがわたしの発明はどこの軍隊も採用してくれなかった。

 この国の自衛隊ですらまともに取り合ってくれなかった。

 コストがかかりすぎるのがその理由だそうだ。目覚めた兵士を捕獲し管理する方がよっぽど金がかかる、というワケだ。


 軍隊の目的は敵に勝つことではなく、やはり殺すことにあるということだ。

 結局この弾丸は警察組織の一部が採用しただけで、世間に出回ることもなく、その存在が忘れられてしまった。

 発明したわたしですら、今の今までその存在を忘れていたくらいだ。


   ○


「輝男、心配するな、オレだってこの脱獄で犠牲者を出すつもりはないんだ。ただの一人だってな」

「それを聞いて安心したよ」

「じゃ、また後でな」

 龍次はそういうと今来たトンネルの中に降り立った。

「戻るのか?」

「ああ、今はおとなしく待っているのがオレたちの仕事だ」


   ○


 わたしは再び窓辺に戻った。

 と、窓の向こうからパン、パンと小さく銃声が響いた。

 今度は塀の上、目を凝らすと星粒のような小さな光が瞬いているのが見えた。

 実際に銃声を聞いてみると、なんとも軽い感じの音で、まるでかんしゃく玉をたたきつけたくらいにしか聞こえないのだが、実際はその一つ一つの音が人の命をひとつずつ奪いさる力を持っている。

 今回は麻酔弾だと聞かされてはいたが、それでも背筋が寒くなった。


   ○


 銃声はやがてあちこちで鳴り響くようになった。

 やがて塀の上で瞬いていた光が少しずつ消えはじめた。

 おそらく狙撃手が順番に倒されているのだろう。

 やがて塀の上の光は完全に消えた。

 そして今度は森の中からいくつもの銃声が聞こえるようになった。

 それと同時に無数の人間の発する怒号が、さざなみのように聞こえてきた。


   ○


「織田輝男、そこにいるな?」

 扉の向こうから聞こえてきたのは、大塚守男の声だった。いつのまにかサイレンと非常ベルは鳴り止んでいた。

「ちゃんとここにいるよ」

「そこでおとなしくしていろよ」

「ここじゃそれしかできないよ」

 わたしはただそう答えた。

 すると大塚は隣の龍次の扉の前に移った。


   ○


「龍次、これはお前の仕業だな!」

 大塚は相当に興奮しているらしい、怒鳴る声があちこちで裏返っていた。

「知らないね」

 答える龍次の声は相変らずのんびりとしている。

 その態度がさらに大塚を興奮させることは目に見えていた。

「しらばっくれるな!あんなやり方をするのはお前みたいなヤクザだけだ」

「オレは引退したんだぜ、関係ない」


「いいか、ここはオレの刑務所だ!おまえの好き勝手にはさせないからな!」


   ○


「だから、オレは何もしてないって、無関係だよ」

「とぼけているがいいさ。だがな、必ず後悔することになるぞ。この刑務所から逃げ出すことは百パーセント不可能なんだからな!」

「そういうからには、なにか奥の手でもあるのか?」

 龍次はのんびりとした口調で聞いた。


「あるさ! はったりじゃないぞ!」


 大塚は正直にもそう答えて、扉の前から走り去っていった。


   ○


 わたしはふたたび窓に戻った。さっきから扉と窓を往復している。

 森の中から大勢の人間が飛び出してくるのが見えた。

 全部で200人くらいはいるだろうか?

 まだ豆粒ほどの大きさにしか見えないが、月明かりの下で彼らがだだっ広い芝生の上をいくつもの縦列を作って走っていくのが見えた。


 と、急に芝生全体にパチンと照明が灯った。

 投光機の真っ白な光が緑色の芝を鮮やかに浮かび上がらせた。

 まるで巨大なフットボールのフィールドのようだった。

 かつて大塚が言ったように、身を隠す場所はどこにもない。


   ○


 そしてまた銃撃が始まった。

 先頭を走っていた何人かが急に倒れた。

 だが男達は列を崩すことなく、刑務所の建物に向かって走ってくる。

 さらに銃声が響き、また何人かが倒れたが、殺到する男達の数は圧倒的だった。

 彼らは十本の縦列を作り、アリの行列のように、体をうねらせる龍のように、とにかく縦列を守って走ってくる。

 相当に訓練されている感じだった。

 彼らには混乱も迷いもなかった。


   ○


 すると今度は芝生の上に刑務所の兵士達の姿が現れた。

 人数はざっと二十人。横一線に並び、全員が機関銃のようなものを持っている。

 そしてフィールドにスピーカーを通した大塚の声が響いた。


「十分にひきつけてから、一斉に射撃を加える!構え!」


 大塚の合図にならんだ兵士達が銃を水平に構えた。


   ○


 まるで戦争だった。わたしは吐き気を覚えた。

 そう、これは戦争そのものだった。

 頭がくらくらとし、頭からザァーっと血の気が引く音が聞こえた。

 息苦しかった。彼らの発する暴力の雰囲気が紫色の渦となってフィールド全てを覆っているようだった。

 それはひどい光景だった。

 こんな場面を目にするのは初めてだったが、きっと多くの国で多くの人間がこれと同じ様な光景を目にしてきたに違いない。


   ○


 龍次の部下達は怯むこともなく、臆することもなく、怒号を上げ、手に持った凶器を高く掲げて走ってくる。

 銃を持った兵士たちは微動だにせずに彼らに狙いをつけている。

 彼らの間にねっとりとした狂気が流れているのが感じ取れた。


(やめてくれ!こんなことはもうやめてくれ!かれらを撃たないでくれ!兵士たちをなぐらないでくれ!わたしのために血を流さないでくれ!)


 わたしはそう叫びたかったが、のどが締め付けられるように苦しくなって、声も出せなかった。

 ただ窓枠にはまった鉄格子を握りしめ、この光景から目が離せなくなっていた。


   ○


「諸君!ためらうな!彼らは犯罪者だ!敵なのだ!君達は正義のために戦っている!おそれることはない!冷静に、弾薬が空になるまで、撃って撃って撃ちまくれ!彼らを全員眠らせてやれ!」


 大塚は自分の演説に酔ったのか、ドラマチックな語り口で叫んだ。

 こんな陳腐なせりふでも兵士達の闘志に火がついた。

 これが戦争というものなのだ。


   ○


 そして兵士達の銃口が一斉に火をふいた。

 今度は単発の銃撃ではない。

 マシンガンのようなもので、一度に大量の銃弾を吐き出している。

 殺到する男達の先頭がバタバタと倒れた。

 さすがに男達の進軍が一瞬止まった。

 兵士達の攻撃も一瞬やんだ。

 見ていたわたしも息をのんだ。

 銃口から漏れ出した煙が両陣営の間をふわふわと漂っていった。


   ○


 そして恐ろしいほど静かに、現実が忍び込んできた。

 その場にいた全ての人間が、ぐったりと倒れた男達の姿を見つめていた。

 麻酔弾とはいえ、血は流れる。

 あるものは胸に、あるものは首に、一筋の血をたらし、手足を投げ出し、死体のように横たわっている。


   ○


 それは罪深いことをしたという感覚、場違いなところにいるという感覚だった。

 きっと誰もがそれを感じていたに違いない。

 だがそれを打ち破ったのは、またも大塚のへたくそな演説だった。


「手を止めるな!彼らを一人たりと侵入させるな!正義はわれわれにある!敵は犯罪者なのだ!正しい裁きを与えてやれ!麻酔弾をありったけ見舞ってやれ!」


 その声の直後に『パン』と情けない一発の銃声が響いた。

 だがそれをきっかけに他の銃口が一斉に火をふいた。

 兵士達は黙々と引き金を絞り、その銃口を右へ左へと揺らせた。

 前列にいた男達がもんどりうってバタバタと倒れていく。同時に男達から怒号が上がった。


 仲間を倒された怒りの雄叫びだった。


 彼らは仲間の体を飛び越え、手にした凶器を振りかざしながら兵士達に向かって闇雲に走り始めた。

 もう隊列を組んでいるものはなかった。

 みんながバラバラに散らばり、数だけを頼りに兵士達に向かって駆けだしてくる。

 戦いのボルテージは一気に上がった。


 もはや二つの陣営からは理性が吹き飛んでいた。

 

   ○


 このまままでは本当に死者が出てしまう……

 わたしの胃は固くなり、吐き気が再び込み上げてきた。


 ……その時だった。


   ○


 突然頭上からまばゆい光が差し込み、兵士達の姿を青白く照らし出した。

 まるで神様でも降りてきたような光景だった。

 だがそれはもちろん神などではなかった。

 空気を切り裂く鋭い音と、巨大なエンジンの鼓動とともに、一機の巨大なヘリコプターが下りてきたのだ。

 そのヘリコプターは刑務所のほぼ真上から現れ、中庭の方へとすべるように移動し、兵士達の真上でとまった。


   ○


 刑務所の兵士達が空を見上げた。

 男達も空を見上げた。

 と、そのヘリコプターから突然罵声が聞こえた。


「あんたたち興奮してんじゃないよ!」


 それはひどくドスの聞いた声で、一方的な命令で、神にも劣らぬ威厳があった。


 わたしはその声に聞き覚えがあった。


   ○


「なんでバラバラに行動してんのさ!言われた事を忘れたのかい?ほんっとに馬鹿なんだから!」

 男達の動きが止まり、叱られた子供のようにヘリコプターを見上げていた。

 ヘリコプターはさらに高度を下げ、兵士達の頭上でふわふわと止まった。

「いいかい、逆上して人を殺したりするんじゃないよ!それでなくたってあんたたちは前科者なんだから!返事は?」

「はい、ボス!」

 男達の何人かが声をあげた。

 他の人間はまだこの現実に対処できていないらしく、まだヘリコプターをぽかんと見上げていただけだった。


   ○


「声が小さーいッ!」


 スピーカーが壊れそうなほどの怒鳴り声に、男達が一様にびくりと体を震わせた。そしてみんなで声を合わせてヘリコプターに叫んだ。

「はい!ボス!」

「けっこう!しっかりやんな!怪我しないようにね!」


 最後はずい分と優しい声だった。


 そして男達から歓声が上がった。

 その表情が生き生きと輝いている。

 そう言う意味でも大塚の演説とは大違いだった。


   ○


 対する兵士達に動揺が広がった。

 一人が刑務所に向かってパッと逃走を始めた。

 それに続く形で隊列がじりじりと後退を始めた。

 それに追い討ちをかけるように、ヘリコプターから煙を上げる手榴弾のようなものがばらばらとまかれた。

 煙はあっというまに兵士達を包み込み、煙に巻かれた者は体をくの字に曲げながらよろよろと逃げ出した。

 たぶん催涙弾の類なのだろう。


   ○


「こら、持ち場を離れるな!防衛ラインを死守するんだ!」


 今度は大塚の叫びがスピーカーから流れ出した。

 だが兵士たちの逃走はとまらなかった。


「やつらをこの刑務所に入れてはならん!撃つんだ!」


 すると、ゆっくりとヘリコプターが刑務所に向かって方向を変えた。


「男のクセにヒステリーをおこしてんじゃないよ!あんたの負けは決まったんだ!潔く降伏しな!」


   ○


 ヘリコプターからあふれ出した声は大塚の声よりさらに迫力があった。

 そしてヘリコプターの両翼から白煙を引いてミサイルが飛び出し、そのまままっすぐに建物に向かって飛んでいき、ものすごい音を立てて爆発した。

 石の固まりが四散し、かみなりでも落ちたように辺りが閃光に包まれた。


   ○


「なにをする! わたしの刑務所だぞ!」

 スピーカーから、まるで建物を代弁するような大塚の悲鳴があふれ出した。


「ハーハッハッ!みんな、正面玄関は開いたよ!全員突撃!」

 ヘリコプターのスピーカーから聞こえてくる笑い声は実に愉快そうで、大塚をたっぷりと挑発している。


「許さないぞ!お前は絶対許さない!」

 大塚の怒りに震える声がまだスピーカーから聞こえてくる。


「悔しかったら自分が出てきな!サシで勝負してやるよ!」

 その声と同時にまたミサイルが発射された。


「あぁぁー!……また撃ったなっ!やめろっ、ちくしょう!」

 大塚の悔しそうな悲鳴がまたあがる。


   ○


 さらに今度は逆方向にミサイルが飛んだ。二つのミサイルは仲良く寄り添うようにして、芝生を越え、森の向こうへと消えていった。そしてまたもや閃光があふれた。

「派手に行くよ!速やかに作戦Bに移りな!」

 刑務所の兵士達は総崩れになり、バラバラに逃げ出した。

 そして男達が建物の中に続々と入り込んでいった。

 ヘリコプターはしばらくその場を漂っていたが、やがて芝生の上に静かに着陸した。


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