遊軍機、格闘!
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1945年9月、ポツダム宣言を受諾しない大日本帝国に対し遂に連合国は九州に上陸した。本土決戦の幕開けである。連合国は12月までに九州と本州の一部を占領した。現在は四国占領作戦と本州北上作戦が同時に行われている。そして、首都上空にも連合国航空機が現れ始めていた。
期間限定イベント:帝都上空ヲ死守セヨ!
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ゲームセンターについた僕らは外に貼られているポスターに釘付けになっている。そうだった。今日からイベント空域での空戦ができるんだった。まさにさっき手にいれた『烈風』に似合う内容だ。
「今回のクリア報酬は震電か」と小塚
「どうせオールクリアは無理だよ」と返す
無理もない。W2のイベントは相当難しい。前回の『死闘!ラバウル航空隊』はとんでもなかった。あれは地獄まさにそのものだった。敵機の後ろにつけば他の敵機2機が自分の後ろにつく。遊軍機も同じ状況になる。爆撃機の護衛なんてなったものではなかった。一度だけ作戦には成功したが、あと4回も成功させることはできなかった。しかし、今回は防空戦が主軸になるだろう。迎撃は僕、メッチャ得意なんすよ。攻めるのはお察しで。
「今回地味にいける気がするわ」
「お前迎撃得意だもんな」
8月10日午前10時37分
ゲームセンターに入ると人の熱気が物凄かった。中央のモニターには現在プレイしている映像がリアルタイムで流れている。これで待ち時間は暇にならない。『零戦21型』が格闘戦を繰り広げている。岩本機のマーキングだ。相手は『f4u-4 コルセア』のAIである。僕はモニターから目を離し、手持ちのカードをみる。僕なんかがコレを使っていいのだろうか。初めて使う機はなれなくてはならない。そんなことを考えていると歓声が上がった。どうやら零戦の方が勝ったらしい。小塚に聞くと見事な撃破だったらしい。このゲーム、熟練者は相当えげつない。
「あれ、梅村じゃないか?」と、小塚
友人の梅村は僕と同じクラスである。僕ら三人は俗に言う仲良しグループ(?)だ。
「確かにあの機動の仕方は梅村だなー」
「あいつ、下からしか打たないからね」
~30分後~
長い。とにかく待ちが長い。一度に4人同時プレイできるのだがw2は上手い人だと1プレイに20分もかかる。ミリオタ少年たちは待ち続ける…。
疲れた…