【EXTRA STORY】あなたの傍に
【注意】
こちらの作品は上海アリス幻樂団様の東方Projectシリーズをリスペクトした二次創作の小説となっております。
原作にはない設定や、キャライメージの独自解釈が多くなっておりますので、苦手な方はブラウザバックして頂ければと思います。
趣味程度で投稿しておりますので、作品のクオリティが低かったり、文の構成や言葉の使い方が拙い部分があったりするかもしれませんがご了承下さい。
私はかなりミスをしやすいので、誤字脱字誤植等ございましたら連絡して頂けると助かります。
レミリアはその晩、不思議な夢を見た。
夢の舞台は紅魔館なのであるが、装いが今とは全く違う。そしてもう1つ決定的な違いがあった。
十六夜咲夜がそこにはいた。
しかしレミリア自身は言葉を発さないし、他の紅魔館の住人も見当たらない。何故か咲夜だけが目の前にいて、レミリアに優しく語りかけていた。
咲夜「お嬢様、お疲れのところ失礼します。疲れていると、どうしても気持ちが弱って、少し悲しいことを考えがちになってしまいますよね。けれど、それはお嬢様らしくありません。私の仕えていたお嬢様は、紅魔館の住人を上手くまとめ、全ての住人の模範となり、何よりお強い方だったはずです。それが私が好きだった、一生仕えたいと思うことのできたお嬢様の姿なのです。お嬢様の『大切な人』になれたことは光栄です。しかし私のことばかり考えるのではなく、皆さんをこれからもまとめていって下さい。お嬢様なら出来るはずです。」
咲夜の姿が薄くなる、レミリアはふと手を伸ばす。
咲夜はレミリアを抱きしめてこう言った。
咲夜「私はもうこの世にはいません。お嬢様には見えない存在です。しかしこれだけは言わせて下さい。私は紅魔館で一番のメイド、お嬢様にとっての唯一無二の存在です。そして、お嬢様は私にとって最も大切な存在です。ですから当然、私がここから離れるようなことはありません。姿は見えなくとも、ずっと紅魔館で、レミリアお嬢様のお傍で見守り続けることを約束します。死んでもお嬢様といつまでも一緒です。だから、強く生きてください。それが私の願いです。」
咲夜はその言葉を残しスっと消えてしまった。
その瞬間レミリアは目を覚ました。
リアルな夢であった。
ふと違和感に気づく。
クローゼットの奥に大事に閉まっておいたはずの、咲夜がよく身につけていたリボンが落ちている。
…あれは夢だったのだろうか。
大切な人はいつも、あなたの傍に。
【作者からの一言】
以上で全て完結となります。
正直、「EXTRA STORY」を投稿したいがために最終回を短くしてまで調整しました。
姿は見えなくとも、貴方の周りには貴方の大切に思っている人がついています。1人じゃない。みんなで生きていこう。