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赤い霧の夜に咲く  作者: Tachi
6/9

【Episode 6】永遠と刹那

【注意】


こちらの作品は上海アリス幻樂団様の東方Projectシリーズをリスペクトした二次創作の小説となっております。


原作にはない設定や、キャライメージの独自解釈が多くなっておりますので、苦手な方はブラウザバックして頂ければと思います。


趣味程度で投稿しておりますので、作品のクオリティが低かったり、文の構成や言葉の使い方が拙い部分があったりするかもしれませんがご了承下さい。


私はかなりミスをしやすいので、誤字脱字誤植等ございましたら連絡して頂けると助かります。

レミリアと咲夜は時にぶつかり合うことはありながらも、充実した生活を送ったいた。


しかし、とある夜のことであった。


咲夜がいつもの通り、食事を終え、汚れた食器を洗い片付けを行っている最中のことであった。


レミリアは台所の方からパリンという音を聞いて耳を疑った。

咲夜はなんでもこなす完璧なメイドだ。これまで皿を落として割ったことなんて一度もなかった。

疲れていて単純にミスをしただけなのかもしれないが、妙な胸騒ぎがする。


レミリアは台所の方へ向かっていった。


そして。彼女は見てしまった。1人の倒れている女性を。十六夜咲夜を。


彼女は力のある美鈴をすぐさま呼び、咲夜を床へと運び、その後迅速に永遠亭に連絡を入れ、幻想郷では右に出る者がいない医療技術を持つ天才、八意永琳に来て貰えるように頼み込んだ。


どれくらい時間が経ったのだろう。いや、現実には1時間も経たないうちのことではあるのだが。それだけ彼女には時間が長く感じられた。


レミリア「永琳、咲夜はどうなの?」


心配そうにしながら永琳の顔を覗き込み、レミリアが問う。


それに対して永琳がぽつりと一言。


永琳「…聞きたいかしら?」


レミリアは何かを察したのか少しだけ間をおいて言う。


レミリア「…ええ。」


ならば、という感じで小さく息をついてから永琳はこう伝えた。


永琳「彼女は重い病に侵されているわ。私の能力を持ってしても…打つ手がない。峠は今日かしらね。意識が仮に一度戻ったとしても…もう長くは持たない。…ごめんなさいね。」


レミリアは察してはいたもののショックでしばらく言葉を失った。しかし奥底から声を絞り出す。


レミリア「そう…咲夜は人間だもの、仕方ないわね。寿命という概念のない私たちとは違うし、当然病気にもなる。…私に出来ることは、残り短い昨夜との時間を大切にする、それだけね。」


永琳はそれを聞くと頷いて立ち上がり、こう告げた。


永琳「その意気よ。…私は邪魔しないように帰るわね。」


永琳は言い終わるなり扉を開け出ていった。


雲が月を隠し、辺りは闇に染まっていた。

【作者からの一言】


しばらく投稿が滞ってしまい、申し訳ありません。


第6話を投稿致しました。

まもなくストーリーはフィナーレを迎えます。

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