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赤い霧の夜に咲く  作者: Tachi
5/9

【Episode 5】恩返しの宴

【注意】


こちらの作品は上海アリス幻樂団様の東方Projectシリーズをリスペクトした二次創作の小説となっております。


原作にはない設定や、キャライメージの独自解釈が多くなっておりますので、苦手な方はブラウザバックして頂ければと思います。


趣味程度で投稿しておりますので、作品のクオリティが低かったり、文の構成や言葉の使い方が拙い部分があったりするかもしれませんがご了承下さい。


私はかなりミスをしやすいので、誤字脱字誤植等ございましたら連絡して頂けると助かります。

またとある日。


咲夜は厨房に立ち、せっせと料理を作っていた。

元々料理の腕は確かであるが、今日はよりをかけて豪華で美味しそうな料理が次々と出来上がっていく。

その料理が運ばれる大きな部屋は、鮮やかなリボンや風船で可愛らしく飾られている。


そう、今日はレミリアの誕生日なのである。

そして咲夜はその準備をしている真っ最中なのだ。


ここまで大々的にパーティーを行うのは今回が初めてで、咲夜もどこかソワソワしている。


咲夜「よし、大体の準備は出来たわね。何か抜けていることはないかしら…あ、いけない。食器をまだ出していなかったわね。…お嬢様、喜んでくれるかしら。」


こんな独り言を呟きながら、テキパキと準備を進めていく。


やがて準備が全て整い、レミリア以外の紅魔館の住人全員が大部屋に集合した。あとはレミリアを呼んでくるだけである。

今日は直々に咲夜がレミリアを呼びに行った。


咲夜「レミリア様、食事の準備ができました。」


レミリア「あら、咲夜が自ら呼びに来るなんて珍しいじゃない。」


咲夜「…確かにそうかもしれませんね。まあまあ、とにかく行きましょう。」


咲夜はいつも食事をする部屋とは違う部屋に向かってレミリアを誘導していく。

レミリアは疑問を抱きながらもただただついて行く。そして大部屋の戸を開け放つ。


レミリアの眼前には綺麗に装飾された大きな部屋と、美味しそうな料理の並ぶテーブルの光景が広がっている。

驚いたレミリアが咲夜の方に視線を向ける。


レミリア「…咲夜、これって。」


咲夜はにっこりと微笑む。


咲夜「ええ。忘れるわけないじゃないですか。お嬢様、お誕生日おめでとうございます!」


そこまで言って、咲夜は隠し持っていたクラッカーをぱぁん!と鳴らす。


レミリアは呆気に取られた表情をしていたが、やがて表情を和らげ、とても嬉しそうにこう言った。


レミリア「あの日、あなたに声をかけて良かった。紅魔館の主として、私はあなたのようなメイドが紅魔館にいてくれて嬉しいわ。」


咲夜はその言葉を聞いて照れ臭そうだ。


咲夜「喜んで頂けて私も嬉しいです。…いつか恩返しをしたいと思っていたので、こういう機会を用意することができ、良かったです。」


その日、太陽の昇る寸前まで、賑やかで楽しい宴は続いたという。

【作者の一言】


昨日に引き続き今日も投稿。第5話です。


今日は主人想いの咲夜が、レミリアのために誕生日パーティーを開催するシーン。

思い出の一端としてまたもや描かせて頂きました。


しかし、楽しいことは一瞬の内に過ぎ去ってしまうもの。

次回、物語が動き始めます。


乞うご期待。

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