大切なもの
たいせつなものなんて
もう いらなかったのに
だれがなんといおうと
なんにも
たいせつに 思いたくなんて なかったのに
だって
たいせつなものがあると
いつだって ろくなことにならない
だから
もう
いらなかったのに
なにも なにものも
たいせつに おもわないように
してきたのに
ああ どうして
そう もしかしたら
そういうふうに
できてるのかもしれない
結局は
なにかを たいせつに 思うように
そういうシステムなのかもしれない
はあ
ためいきをついて
あきらめようか
システムに 降参しようか
そうしてまた なにかを
たいせつにしようか
あーあ