さぁ!スキル診断です
レイが勇者になるまでもう少しあります。
すこし長いですが重要なのでご了承ください
それではお待ちかねスキル診断!
入ってきた担任は教室を一通り見回した後、
「んじゃ~ホームルームはじめんぞ」
そうやる気なさそうに言ったのが担任、二宮詩音だ。こんなかったるそうにしてる彼女だがこれでも世界屈指の実力者らしい。今まで見てきた姿じゃ想像ができないが。
「ちゃんとしてください!これじゃ生徒に示しがつかないじゃないですか」
そういかにも委員長って感じの奴が笹峰雫。こちらもカヨと同じく学園屈指の美少女である。そして彼女がショウジの彼女である。極めつけはショウジと同じ勇者!この国に勇者は二人しかにないのにその二人が付き合ってるとかすごい確率である。いや、勇者同士だからこそ付き合ってるのかもしれないが。
そんなこんなでこの俺とショウジ、カヨとシズクの4人がいつもつるんでるメンバーである。
ここで話を戻してホームルーム。何を話すかは今日に限っていえば一つしかないと思う。
「じゃあスキル診断の説明するぞ~。今後の将来を左右するからちゃんと聞いとけよ」
「「「「「はい!」」」」」
流石に将来を左右するとなるといつも騒がしいクラスも真面目になるようだ。
(一様俺の将来も左右するのだからしっかり聞かなければならないけど、どうも気分が上がらない・・・)
「スキル診断だが私の前にあるこのステータスカードで診断する。このカードに一滴血を垂らせば分かるはずだ。分かったらしっかり私教えろ。お前たちの安全や進路のためだからな」
「委員長の私からも補足を。スキルにはランクがありますが、それによっては将来の進路が決まります。それを忘れないように!」
スキルにはランクがある。そのランクは将来w決める指標になっている。
ランクは
SS・・・勇者や勇者相当の力、1人で防衛可
S ・・・勇者には及ばないが2,3人で国の防衛を任せられる力
A ・・・4,5人で国の防衛ができる力
B ・・・国の防衛には力不足だがなくてはならない力
C ・・・国の防衛には関係なく趣味の領域の力
この5つの段階分けで構成されている。これもカードで自動ランク付けされるので一目瞭然である。
「この人数めんどくさいな・・・。まあ、やるか。まず番号1番のイイダ――――」
担任の呼ぶ声と共に一番から順にスキル診断をしていく。その中には喜ぶ者や悲しむ者もいる。
そして順番は・・・
「次、カガミネ レイ。茶々と終わらせたいから早く来い」
担任に呼ばれて前に行く。ほとんど諦めている俺でも流石に緊張はする。前に行きカードに切った指先から血を垂らすと数秒後に文字が浮かんでくる。そこには案の定といった結果が浮かんでいた。
「どれ、見せろ。カガミネ レイのスキルは『神上料理』ランクC だな」
「名前だけはカッコイイな(笑)」
「やっぱりか~。今日わざわざレイのスキル見に来て正解だったぜ」
ショウジは腹を抱えて笑っている。本当に料理スキルだとは思ってなかったがまあ予想の範囲内だったしよしとするしかない。後からスキルが変わったり増えたりなんてことはありえないしな。例外で勇者になると、神の加護によるユニークスキルと先天性のスキルの二つ持ちとなる。俺が勇者になるなんてありえないけど。
「ほぉ、これはまた凄いスキルだな・・・」
なにやら騒がしいので見てみると診断していたのはカヨだった。
「マツムラ カヨのスキルは『不思議世界』ランクはA!」
「「「うぉぉぉぉぉ!!!」」」
「カヨちゃんいいな~」
「マツムラのスキル羨まし過ぎるぜ」
「カヨちゃん俺と結婚して~~!」
若干変なことを行っている奴がいるがみんなお祝いムードだ。
そして、いつものメンバーで俺以外は勇者とAランクという結果を残し一生に一度のスキル診断が幕を閉じた。
意見や漢字ミス、文法ミスなどありましたら是非言ってくれると嬉しいです!
あと感想なども・・・