勇者になる前の教室
大変遅れて申し訳ないです。
学生なんで期末テストに追われてました
今回は少しだけ多めです!
この世界には大きな学園が4つある。
学園は国の名前がそのままついており、その国によってそれぞれの特色がある。
つまり今この世界には4つの大きな国がある。国となり得るには一つ条件があった。
それは勇者がいるかどうかである。勇者がいるかいないかでは力の差は歴然であるからである。
どんなに人数がいても勇者がいなければ国ではなく村止まりなのである。
一つ目の国、北の国“ノースマリア”。現在勇者を二人抱えている国土の一番広い国である。
二つ目の国、東の国“イーストジャリア”。こちらも勇者を二人抱えており和の国である。
三つ目の国、南の国“サウスパトラ”。勇者を二人抱えており商業特化の商業国家である。
そして最後に4つ目の国、西の国“ウェストギランダル”。勇者を最多の3人抱えており全ての国家のなかで最強である。そして書面上は平等の中、事実上国家のなかで一番発言権が強い。
そしてレイは今“イーストジャリア”に通っていた。
スキル診断を受けたくないレイは憂鬱な気持ちを隠そうともせず自分のクラスの教室へ入っていった。
扉を開けるとほとんどの生徒が教室の中にいた。扉があいた瞬間みんながこちらを見たが、すぐに興味を失い友達同士のおしゃべりに興じ始めた。内容はほとんどが今日行われるスキル診断の話だ。
レイは右側の一番後ろにある自分の席に寝ようと持ってきた枕を出した瞬間、
「レイ~、おはようさん!」
「レイ君、おはよう」
二人の男女が声をかけてきた。
二人共幼馴染である。
男子生徒の方は気賀彰二といいとにかくイケメンでモテる。まあ、モテるといってもしっかり彼女が居るため憧れに近いものである。中身はおちゃらけているのだが外面はいい。
そしてなんといってもこいつは『勇者』なのだ!なので勇者であることがイケメンに拍車をかけてモテている。最初から勇者だったわけではないらしいがどうやってなったのか教えてくれない。教えられてもなる気はないが。
女子生徒の方は学園屈指の美少女である松村佳代。こいつもショウジと同じくらいモテるのだがなんだか好きな人がいるらしく告白は全て断っている。好きな人が誰なのかは知らないがそいつが明かされた時にはそいつはほかのやつに殺されるだろう。
「ん~、二人共おはよ。てかなんでショウジが来てんだ?勇者にスキル診断は不要だろ。すでに知ってんだし」
するとショウジはニヤニヤしながら言った。
「いや~、お前たちのスキルが気になってね。それにレイがショボイスキルだったら笑おうかと思ってな」
「お前酷いな!」
「そうだよ!そんなこと言っちゃ。レイ君だってきっとすごいスキルだよ!」
そしてカヨはいつも俺のことをこうして持ち上げてくる。俺なんてなんも取り柄がないから申し訳なくなる。このことを言うとカヨはなぜか怒るから言わないが。
その時扉の開く音がして担任とクラス委員長が入ってくる。
意見や漢字ミス、文法ミスなどありましたら是非言ってくれると嬉しいです!
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