#3
本日4話目です。頑張ります。
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12.10.改稿1
「あの、登録はできるんですよね?」
「は、はい! もちろんです! で、では少々お待ちを!」
そう言って受付嬢の少女は中へと向かって行く。
尻尾が揺れてる。
あっ、転けた
***
「君が、か、ラザス君よ」
「まぁ、はい……」
俺は今ギルドの3階にある部屋の一室に居る。
目の前に居るのはソファーに腰掛けて俺と向き合ってるギルドマスターのグレンだ。
「そう硬くせんでくれい、登録初日にSSランクなんて今迄無かったんだ。史上初だぞ? 話してみたいと思うのは当然ではないか。儂のランクはSだが、40を超えたてからだったからなぁ。恐らく、いや、君の名は直ぐに広まるだろう」
げぇっ、マジかよ、てか史上発て、本当何してんの俺……名前は別に良いが、どうせ顔を知られる訳でもないし。
「はぁ、なるほど……それは別に良いですけど。今金無くて、早く依頼受けて今日泊まる宿代だけでも稼ぎたいんですが……」
だから早く解放しろ。
「ぬ? 無一文なのか? 実力は充分だろうに」
めんどくさいがしょうがない。
「いや、身剥ぎにあいましてですね……」
「なんだと!? SSランクの実力者をか?! そんな奴らが居るとは……すぐに討伐隊を……」
うん。なると思った、そりゃそうだよね、さっき聞いたがSSランクって言ったら世界にまだ3人しか居ないらしいもんね。みんな一国の軍隊並の強さって言ってた。でもね、嘘なんだよ。どうしよ。
「つい油断しててですね……寝込みを襲われてですね……」
「なるほど、だがいくら実力があるからと慢心は行かんぞ? とりあえず今日はもうこのくらいにしておこう、一応儂個人から金貨10枚貸してやろう」
いけたぞ。しかもお金まで。大丈夫かこの世界の人間。
しかも金貨ってかなり高いよな? まぁどうせ手綱を握っておきたいんだろうが。けど依頼も受けるけどな。
「良いんですか? 有難いけども、今のとここの街に留まる予定は無いですよ?」
「あぁ、そうか。それは一向に構わない。本音を言えば留まってほしいのだが、これは餞別だから何も気にしなくていいぞ」
やっぱりか、まぁ言質取ったし行くか。まぁまずはやっぱり
「この依頼お願いします」
「えっ、これって、ゴブリン……」
「「「え?」」」
猫耳受付嬢が依頼を読み上げると酒場やクエストボード、カウンターにいる冒険者や職員達から揃って声が上がった。
初心者の初依頼って言ったらこんなもんだろ。いかんのか?
「そうですけど? ダメなんですか?」
「い、いえいえいえ。全然大丈夫です。ではゴブリン討伐ですね。ギルドカードに討伐履歴が残るので終わったらギルドに来てカードをお見せくだひゃい」
(可愛い)
まぁ高ランクだからって低ランク受けちゃいけないルールなんてないしな。
ではさっそく、しゅっぱーつ。
次回やらかします。そして1人目のヒロイン……? 登場する、かも?
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。