#31 村の宴会と
今回でオーク討伐編は終わりです。
次回からはまたハルバーツ目指します
ではでは
「さ、行きましょうっ、宴会ですよ宴会っ」
「そうですね、お腹ぺこぺこです」
「さいですね……」
夜8時、村の宴会に参加するため村の広場までやってきた。ラーツやラナも来ていて軽く挨拶しに来てくれた。さらに他の村人からもひっきりなしに挨拶の波と娘を、と紹介してくる母親達。
そして背後からそれを、もしハンカチがあったら口に咥えてムキー! と言いそうなくらい顔を真っ赤にして無言&真顔でジッと見つめてくる父親達。その顔は『もしその話受けたら死ぬ気でお前を殺す……』と言っているようだった。
宴会は夜中まで続き、飲めや食えや騒げやので大変楽しかった。終わったのは深夜2時を過ぎてからで、男達は酔い潰れ広場で雑魚寝。女性達も料理に片付けと疲れ終わって直ぐに各々の自宅に帰って行った。
その際軽く会釈して一言二言言葉を交わし、俺達3人も宿へ戻っている。
「楽しかったですねっ!」
「えぇ、とても良い人達でした」
「さいですか……」
確かに楽しかったが俺は生殺しの状態だったので大変だった。暴れ馬の息子を必死で隠すのに。
現在もピンピンしてやがる。
「「………」」
「ラザス様……」
「うぉ!? びっくりした…何だ?」
エレーナが此方に近付き、腕を首に回し抱き着いて、顔を耳元まで寄せてきた。
ふわりと体に柔らかい感触が。エレーナの髪の良い匂いが鼻をくすぐる。
「キツいですか…?」
サワサワすんな。
「まぁ、そりゃあな……」
「ふふっ」
「おい……」
この後宿へ戻りベッドへ放り込んで己の欲望を欲棒でぶつけた。
やかましいわ。