#23 次の目標は学園都市だそうです。
二話目です。
短いですm(_ _)m
「学園都市? なんじゃそりゃ」
「知らないのか? 結構有名だが」
「学園都市シャグリア、街そのものが学園の敷地で10歳から18歳までの人達が通う場所、生徒達のほとんどが寮に住んでいて貴族や平民、獣人なども通っていて街には繁華街や学園が経営する学園ギルドという施設もあるとか……私が知っているのはここまでですね」
「私はそこで戦闘の実技を教えている」
「なるほど、学園都市か……通ってみたいな」
「うん? それなら1ヶ月後じゃなきゃ無理だぞ、丁度1ヶ月後に編入試験がある。まぁ、殆んどが前期の試験で入るから、編入で受ける人数は少ないがな」
「あ、あの、ご主人様、私は年齢が……」
「あぁ、それなら気にしなくて良いぞ。従者としてなら入れるからな。私のクラスにも何人か居るぞ」
「ほ、本当ですか!?」
「良かったですねサラノっ!」
「はい!」
うむ、良いな、女性同士仲良くて。
「どうしたのだラザス? 顔がちょっと変になっていたぞ」
「いや、何でも無い。ま、次、というより1ヶ月後だな。目標は学園都市シャグリアだ!」
「「わー! パチパチパチパチ!」」
小さく手を叩くの良いな。男の俺がやっても酷い絵面になるんだろうが。
「で。試験ってどんな事するんだ? 言っとくが俺は勉強云々の話なら(この世界の事は)全く知らないぞ」
「試験はそんなに難しいものは無い。軽い戦闘試験、それから筆記試験。後は面接だな」
「うわー……戦闘と面接は良いとして、問題は筆記試験か。エレーナ達はどうなんだ?」
「私は一時期入学しようと勉強していたので少しだけっ」
「私も少しだけ……」
「従者の人間は試験の必要が無いぞ。主人が合格すれば、この場合はラザスが合格すればいい」
「エレーナは一応大丈夫そうだが。問題は……」
何で皆でこっち見んだよ。
「なんすか?」
「いや、気にするな」
「戦いでは凄いのに……」
「ご主人様……」
そんな目で俺を見るなあ!
「ま、まぁ勉強すれば大丈夫ですよ! 頑張りましょ!」
「そうですご主人様! 私も微力ながらお手伝いしますよ!」
「ああ……ありがとな……」
「じゃあ私は失礼するよ、又1ヶ月後にな、勉強頑張れよ」
「はいっ!」
「1ヶ月後ですね」
「ああ、頑張る……またな……」
カレンは手を小さく振り宿を出た。その後ラザスは立ち直るまで二人に慰められていた。入って来た男性客達から嫉妬と殺気を浴びながら。