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#20 サラノのステータスとラザスの封印

書き終えたので新たに投稿しなおしました。


今回だけ文章の構成?書き方変えてみました。


元の書き方と、どちらがいいでしょうか?


ではでは〜

「「「…………」」」


今、ラザス達が泊まっている部屋には重い沈黙が流れていた。

エレーナのステータスも原因だが1番は称号だろう。


「……あの、ラザス様…」

エレーナが静かに口を開く。

「……何だエレーナ」

「この…神王の「気のせいだろ」……えっ」


エレーナが言い終える前にラザスがそれを途切る。

「俺にはそんなの見えないぞ」

終いには現実から目を逸らし無いものとしようとしだす。


「でも「気のせいだろ」……」

「「………」」


 2人の間に沈黙が流れる。

 サラノは黙って2人のやり取りを聞いていたが、いつ話に加わろうかと2人の顔を交互に見ながら口がパクパクと動いていたが、その前に話が終わってしまい心做しか残念そうに見える。


 それから数分経ち今度はラザスから口を開く。


「……まあ別に、いいか。今から俺の事について話そうと思う」


ラザスがそう言うと2人の体がグッと強張る。


「まず、この神王というのだが……」


それからラザスは自分が神である事、世界の元を創り神を創った事、始まりの神といわれ神々の王として、神王という敬称で呼ばれている事、暇だったのでこの世界に来たという事など。

それを聞いた2人はあんぐりと口を開け、驚きを通り越し唖然としていた。


「まぁ、そういう事だから、さ、次いこ次、サラノの番だぞ」


 ラザスは手を叩きステータスプレートをサラノへと渡す。


「いやいやいやいやいや!!! ご主人様!? サラッと流そうとしないでくださいっ!」


だがそれをサラノが止める。


「何だよサラノ。ちゃんと話しただろ? もう終わった話だろ」


「いや、神様って……それも王様…」


サラノはアハハ…、と力のない乾いた笑みを浮かべている。


「やっぱりラザス様は凄いです……」

「私は、凄い方に買われました……本当にお側に居ても…」


サラノは今だ戻ってこれずに俯きながら呟いている。狐耳はペタンと下がりフサフサの尻尾もシュンと力無く下がっている。


「俺はそんなこと気にしないって言ってるだろ? サラノは嫌なのか?」

「いえ! 嫌なんてそんな事ないです! 私は、奴隷で……」

「俺は居たいか居たくないのか聞いているんだ。もし居たくないのであれば解放するつもりだし生活する為の金も渡す。どうなんだ? 俺はお前とずっと一緒に居たいと、そう思っている」

「私は、私は……一緒に居たいです。ずっと一緒に居たいです」

「そうか」


 サラノの頭を撫でる。サラノはうっすらと涙を浮かべた目を細め心地良さそうに撫でられている。


「モフモフ…やべぇ…尻尾やべぇよ……モフモ「どーんっ!」…うぉお!?」


サラノの耳と尻尾を堪能していると背中に可愛い掛け声と共に衝撃が走った。


「ラザス様? 私も一緒に居たいですよ。ずっと一緒ですよ」


後ろから突然衝撃が届いた。エレーナだ。


「ああ、分かってるよ」


サラノの尻尾をモフモフしていた手をエレーナの頭に置いて撫でる。


「ふへぇ…」


なんともだらしない顔だ。


「人はまだ増えるからなー」

「「はぁい……はふぅ…」」


2人共頭を撫でられ脱力しきったまま返事をする。可愛い。



***



「手が…疲れた……」


 あれから10分近く撫で続け、今は手を軽く振って揉んだりしている。


「大変心地良かったです」

「撫で撫で大好きですっ」

「さいですか…サラノはステータスを…」

「はい、手を置いて魔力を込めれば良いんですよね?」

「ああ、さっきみたいに光り始めたら手を離すんだ」

「分かりました、では……」


 サラノがプレートに手を置いて魔力を込め始める。


「……っ、ふぅ」


青白く光り始めサラノが手を離す。すると光が収まり文字が浮かび上がる。


--------------------

STR【力】C


DEF【防】B


AGE【速】C


LUK【運】A


INT【魔】S


称号・神王の寵愛を受けし者・神王の加護

--------------------


「「「………」」」


まぁ、付いてるわなそりゃ。それにしてもサラノは魔力が高いな、エレーナは速さが高かったが、サラノは魔法使い向きでエレーナはスピードタイプのアタッカーか。


「私のステータスが…幻覚……」

「じゃないですよ…やっぱりステータスが上がってるみたいですね」


 加護の効果か?いつ加護が付いたのかって言ったら、まぁ、アレしかないよな。うん。


「まぁ良かったじゃないか、じゃあ次は俺だな」

「ラザス様のステータス……もう見るのが怖いです」

「ですね、どれくらいあるんでしょうねっ」

「じゃ……」


魔力ではなく神力を流すと青白く光だす。神力でもなぜいけるのだろうか、不思議。


--------------------

STR【力】測定不能


DEF【防】測定不能


AGE【速】測定不能


LUK【運】S


INT【魔】測定不能


称号・神の王・神々の頂点に立ちし者・最高神の父・放浪者・家出中

--------------------


「ハハッ、ワロス」


「「もうイヤ(です)………」」

「おかしいな、力はかなり抑えてるんだが」


 俺がそう言うとエレーナとサラノがえ? みたいな顔してこっちを見ている。


「これ…測定不能って……全力じゃないんですか…?」


 サラノがおずおずと聞いてくる。


「そうだな、大体6/1000くらいかな」

「「うそ……」」

「ふむ、もっと抑えるか……」


 うん………っと、これくらいかな?


「………ほいっと」


ステータスプレートに手を置き再度神力を込める。


--------------------

STR【力】S


DEF【防】A


AGE【速】A


LUK【運】A


INT【魔】A


称号・神の王・神々の頂点に立ちし者・最高神の父・放浪者・変態・封印

--------------------


よし、載った。これくらいが妥当だろ。運も下がってるのは何でだ…?


「力を抑えになったんですか?」

「ああ」

「先程よりはマシですが……こちらも凄いですね……」

「まぁ、完全に抑えたからな」

「やっぱりラザス様は凄いですね」


エレーナは目を輝かせて尻尾もパタパタ揺れている。


ありがとうございました。


次回女剣士です。


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