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#11 帰還と自重とお金持ち?

私用がありちょっと更新遅れましたm(__)m




「じゃ、俺等は帰らせてもらうよ、まだブラックウルフも狩らないといけないし」


「ですねっ、きっと街に帰る皆ビックリしますよっ!」


『ふふ、私も去るとしよう、良き時間だった。ウルフ共はここより東に向えば直ぐに会えるだろう、では、またな(・・・)、ラザスにエレーナよ』


意味深な発言を残し、見るもの全てを魅了してしまいそうな美しい翼を羽ばたかせフラステッドは翔び立って去って行った。


「じゃ、行こうか」


「ふぁ!? あ、あの、ラザス様……? その、大変嬉しいんですが……帰りも、ですか……?」


お姫様抱っこされた状態のエレーナが下から顔を見上げ不安げに問いかけてくる。


「行きよりゆっくり走るから大丈夫だ。多分」


「今ボソッと多分って言いましたよね?! 聞こえまし「ほいっ」た……えぇ!? 待っ……キャァ!?


エレーナの言葉を無視して東を加速する。もちろんスピードは下げているし、風除けも施している。


***


「うぅ〜……」


「ほら、少し横になってろ」


「うっぷ…ヒドイです……ゆっくりって、言ったのに…どうして角を背負った状態であんなに速い……けぷっ」


「だからちゃんとゆっくりだったじゃないか、きっとお前が酔いやすい体質なんだろ」


「むぅ〜……」


 今エレーナは酷くグロッキー状態だ。フラステッドと別れた後、俺は東に向かった。2mくらいの大きさの黒い狼、ブラックウルフを難なく倒し街に戻ったのだが、途中で酔ってしまったエレーナをこのままギルドに連れて行くのも可哀想なので角を門にいた守衛に預け、エレーナを宿の部屋まで連れてきたとこだ。竜の角を背負い現れた俺を見て、その場に居た全員が口をこれでもかというくらいポカンと開けていた。


「じゃあ、ちょっとギルドまで行って来るから」


「行ってらっしゃいです……」



***


「…………」


「…………」


「「…………」」


ここはギルドの3階にあるギルドマスターの執務室。その中でグレンとラザスはソファーに向き合うように座って居る。今この部屋には重い沈黙が流れている。


「…………」


「……なぁ」


重い沈黙をグレンが破る。


「何だ?」


「お前自重って言葉知ってるか?」


「ああ」


「自重しろ」


「…………」


「…………」



何でこうなったか、無駄な部分を省き簡潔に伝える。


時は少し遡る。




宿を出たラザスはそのままギルドに行き今回の事を報告

門に氷竜の角あるから買い取って

ハァ!?!?!?

門に行き査定、金貨300枚、ギルドに戻り報酬を手渡しで受け取る。締めて金貨1100枚の白金貨110枚。

ギルド連中呆然。

グレンから『ちょっと来い』と呼び出し。

自重しろ。


「んなこと言われても……俺は唯俺のやりたいようにやってるだけだし、邪竜の事とかたまたまだし」


「それは別に構わない。が、やり過ぎはやめとけ……国に目を付けられると面倒だぞ、もう遅いかもしれんが」


「そんな事知らんが。国に目を付けられるなんて知ったこっちゃない、それとこの街をそろそろ出るつもりだ。金も貯まったしな」


「ハァ……まぁいい。どこに向かうんだ?」


「まだ決めていない。エレーナと決めるさ」


「そうか。まぁ、言う事なんて無いが、頑張れよ」


「ああ。世話になった」


僅か5分程の会話を終えラザスは腰を上げ部屋を出て行く。


「ふぅ、とんでもない奴だ……本当何者(なにもん)だよ……ハァ、仕事しよ」


誰もいない執務室でそう呟き腰を上げ執務机に向かう。


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