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エピローグ

 その後の話をする。

 結論を言えばルークに婚約者が出来て、ハーレムが崩壊した。

 何があったかといえば、あれだ、ルークに婚約者がいないこと誰でも不思議に思っていただろう。公爵家の嫡子に何故、婚約者がいないのか。

 その理由――それはルークがルークの両親―――アル様とレイア様と取引をしていたようなのである。

 ルークが僕を好きだという戯言は周りには周知の事実だったらしい。――知った時うんざりした。

 それでルークは気持ち悪いことに僕と結婚したかったらしい。――知った時寒気がした。

 僕がルークの事好きになれば、そのまま僕が公爵家夫人になる話が進んでいたとか。――知った時本当ないないと思った。

 アル様もレイア様も無理だろうなと思ってたらしく、そうならなかった場合のルークの婚約者候補を一人に縛ってたんだそうだ。――まぁ、そうだよ、僕がルークを好きになるとか天地がひっくり返ってもありえないし。

 元々お二人ともその婚約者候補の一人――名をリナンティア・カサレアというんだけど、その子には公爵家夫人としての教育を着々と行い、ルークとも度々会わせていたそうだ。――ちなみに僕はそんな存在欠片も知らなかった。お二人はこそこそ行動していたようだ。

 その子は、あれだ。なんというか、凄まじい女性だった。

 よく考えればアル様とレイア様はルークの周りに溢れる女たちをそこまでよく思っていたわけではない。ルークはそういう面以外は完璧なのだから、そういう面をどうにかできる女性をルークの結婚相手に宛がうのは当然といえば当然で――。

 何が言いたいかといえば、学園ハーレム陣も地元ハーレム陣も蹴散らすような女性だった。あんなに出来た子なのに、何でルークをすきで、ルークのお嫁さんになってもいいなどと言っているのか僕には甚だ謎である。――だって絶対大変だと思う。

 僕らの通う学園に転入してきて、リナンティア・カサレアはすっかり学園の女王様とでも言うべく権力を握った。

 出来る女性ってかっこいいよね、と思ってる僕は彼女を気にいっている。僕と彼女は友達になった。

 ルークは何とも言えない表情していたけど。

 ちなみに、ルークはあの後しばらくショックを受けていたわけだが、ルークは単純で、前向きだからなんだかんだで事実を受け入れた。

 というか、リナンティア・カサレアの学園転入に伴い、それどころじゃないっぽい。

 いいことだ。

 さっさとリナンティアの事好きになればいいのだ、ルークなんて。

 リナンティアがすっかりルークの婚約者として幅を利かせていたために、徐々にルークハーレム達もルークのことを諦めていった。

 寧ろ他に相手を作る人も居たぐらいだった。マー先輩も恋人出来たしね。

 


 そんなこんなで、その後の学園生活は実に平和だった。

 




 卒業して僕は、軍に入った。

 ルークはリナンティアと結婚して、公爵家を継いだ。

 軍に入って勇者召喚の騒動に巻き込まれたり色々したけれど、なんだかんだで僕は楽しく暮らしている。

 ――――騒動に巻き込まれたのは災難だったけれど、そのおかげで僕も結婚する縁が出来たわけだし、よしとしている。





というわけで一応これで完結です。

色々精神的に不安的な時に勢いで投稿した作品なので、かなりつっこみどころ一杯ですが、此処まで読んでくださりありがとうございます。

途中で更新がとまってしまいましたが、完結させようと思って書ききりました。

一応元からこういう完結にしようとは思っていたのですよね。後からうーんって思って、でも読んでくださる方々のためにも書ききろうと思って書ききりました。

此処まで読んでくださりありがとうございます。誤字脱字などありましたらメッセージか、活動報告で報告してくだされば幸いです。


2014年1月26日 池中織奈

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