表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/58

新学期がはじまった。

 夏休みが終わり、二学期に突入した。僕の日常は一学期とは少し違っていたりする。

 大会の時に仲良くなったフォークスとか、謝ってきたセルフィードともちょくちょく話していて、フォークス達の友人とも少しずつ話すようになっていった。

 ルークとハーレム陣は夏休み中に何かあったのか、何故かアイワードが勝ち誇った顔をしていた。でもルークは相変わらずの様子だから、勝手にアイワードが好感度でも上がったと勘違いしているだけだと思う。

 というか、ハーレム陣達はセルフィードに見下したような視線を向けて居たのだが、セルフィードが離れた理由をどういう解釈をしているのか甚だ謎である。

 僕の周りは少しずつ変化してきているけれども、ルークハーレムは相変わらずだ。というか、本気でルークはハーレム達をどうするつもりなのか不明。いや、なんか一生友人としてハーレム達と付き合っていこうという雰囲気はなんとなくあるけどさ。

 二学期のはじめには夏休み中の課題をきちんと理解しているかのテストが行われた。ちなみに実技でも小テストのようなものはある。

 夏休み期間中に体を動かしていなければ、それだけ体は鈍るものだ。

 実際、夏休み中に体を動かしていない人間は小テストであまりいい評価をもらえていなかった。

 ルークはあいつ、遊んでいただろうにいい評価をされてたけど…。

 アイワードとかルークハーレム陣は割と評価が下がっていたっぽい。マー先輩はきちんとやっていたみたいだけど。

 「何でわたくしの評価が低いんですの!!」

 そんな風に文句を言う姿は何とも言い難い滑稽さがあった。

 そりゃ、遊んでいたらよっぽどの天才じゃなければ学業で良い成績なんて出せるわけないだろ。それは実技にも言えるけど。寧ろ僕が必死に強くなろうとしている間に遊んでて、僕より成績とかよかったらふざけるなとちょっと思う。ルークはそんな感じだけど。

 僕は言うなればやればできるけど器用貧乏のようなもので、全部が全部一番にはなれないでそこそこ出来るようなものなのだ。全部中途半端な才能だ。

 魔力量は一般より多いし、魔力操作は得意だ。でも一番ではない。

 魔法具を作れるように必死に頑張ってなったけど、その魔法具だって作るのに時間がかかるし時には失敗する。

 調合の技術も習って少しずつ出来るようにはなっているけど、難しいのを一発で出来るなんていう天才でもない。

 精霊を知覚する事はできるけれど、話せるほどの力があるわけではない。

 体力もつけてはいるけど身体能力は普通ぐらいで、身体能力の高い人間相手には剣術などでは負ける。

 勉強も必死に覚えて点数がとれているだけで、一度読めばすぐに理解出来るなんて天才ではない。

 才能がある人間には、道具を使わないととてもじゃないと勝てない。

 最も魔力が少なくて魔法の才能がない人もいるから、僕は平民として恵まれている方だろう。でも、それでも強くなりたいと望んでいるからこそ、少し物足りなくなってしまう。

 そんな事を考えてふぅとため息を吐く。

 アースはルークのように元から才能を持っている天才なわけではなかった。それでもアースは強い。だから、僕はアースにあこがれる。

 僕も強くなりたい。

 まだまだ僕は弱いから。憧れに追いつけるぐらい強くなりたいのだ。

 学園を卒業したら、僕はそのまま軍の入隊試験を受ける予定だし、今のうちにはりきって色々学んでおかなければ…。入隊試験には筆記試験もあるしさ。

 「ユウ!」

 「何?」

 卒業後、頑張ろうとか思考を巡らせてたらルークに声をかけられた。

 ルークの方に視線を向ければ、相変わらずハーレム陣達が周りを陣取っている。セルフィードがハーレムからのいた分、煩さは減ったもののそれでも迷惑なハーレム達である。地元ハーレムより学園ハーレムのが絶対性格悪いと思う。最も僕も人の事言えるほど性格よくはないけどさ。

 「何だか知らない内に友達増えたんだな」

 「ルネアスとかと仲良くなったしそれで増えた」

 僕に友達が増えようが別に関係ないだろうと思いながらも、僕はそう返す。

 というか、後ろのハーレム陣達は相変わらず僕を睨むな。ルークが僕に話しかけてるのが気に食わないとかそんな理由なんだろけどさ。

 ルークに自分だけに話しかけてほしいとでも思ってるんだろう。全然ルークにそこまでもてる要素があるのが僕にはわからないけれども。

 「そうか……」

 「うん。で、ルークは夏休み中何かあった?」

 何故か一言口にして黙ったルークにアイワードが勝ち誇った様子をしている原因にこいつは心当たりがあるのだろうかと思い、問いかける。

 「海にいったりして皆と遊んだぞ」

 「アイワードとは何かなかったのか?」

 「え? ルミと? 特に何もなかったと思うけど」

 その言葉にやっぱりとただ思ってあきれた。

 アイワードにとっては重要な出来事でもルークにとっては夏休みのひと時とかしか思われてないのだろう。昔からルークの態度に誰かが勘違いしててもこいつは気付かない。寧ろ勘違いさせた出来事をわかっていない。

 何となくアイワードの事は好きじゃないけど、哀れな気分になった。

 実際にそんな言葉をルークの後ろで聞いていたアイワードは「え?」という顔をしている。

 他のハーレム陣はいい気味とでも言うような顔をしている。

 というかルークはこんなんで大丈夫だろうか。まぁ、アル様とレィア様ならこんなルークでもやっていけるような奥さんをルークに探すだろうけどさ。

 ルークはせめられはするけど、それに答える事ないし。今まで見た所。無理やり既成事実作ろうって女以外なら一応問題はないからなぁ…。

 ま、ルークの事は僕が考えててもどうしようもないし、それよりも新しく増える家族について考えなければ。手紙で生まれたら報告してくれるだろうし、そうなったら何かお祝いに新しい家族にあげたいしなぁ。

 僕ははやく生まれてこないかなと思考を巡らせるのであった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ