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まずは、予選と行きましょう(3)

 僕は今、観客席の方に来ている。

 僕の試合はさっさと終わったので、のんびりと、観戦する事にしたのだ。

 2グループ、3グループの試合は、大体全員が互角ぐらいの強さで、苦戦して勝利した模様だ。

 そうして、4グループ。セト先輩の試合である。

 4グループの選手たちが、舞台へと歩み出す。そうすれば、

 「生徒会長! 頑張って」

 「セトモレア先輩! 頑張ってください!!」

 沢山の、応援の声が響いた。流石、セト先輩。生徒たちに人気あるのだな、と僕は思った。まぁ、セト先輩は生徒思いな良い先輩である。だからこそ、皆セト先輩を慕うのだろう。

 「生徒会長さん、頑張って」

 そうして、控室の方から、ルークの応援も聞こえた。

 …ルークよ。お前は自分の心配をしろ。いや、強いからすぐに勝てるかもだけどさ、次の試合なんだから。そしてルークが応援したらハーレム三人衆(アフライ先生は会場の警備やらで居ない)が凄い勢いでセト先輩を見ていた。

 僕は、うわぁ、と思う。

 何て言うか、セト先輩はルークにそんなに興味などなさそうなのに、何やってんだよ、みたいな。

 そうやって、一瞬だけ、僕は目を離していた。

 そして、次に舞台へと視線を向けた時―――――、試合はすでに終わっていた。

 ………立っていたのは、セト先輩だけだ。って、今の一瞬で何をしたのだろうか。僕には、わからない。相手が弱すぎたのか、セト先輩が強すぎたのかわからないが、ワァアアアアと歓声がその場を支配する。

 「生徒会長様、かっこいいー!」

 「流石です!!」

 次々と、セト先輩への歓声が響く。

 いや、本当に何をしたんだ、セト先輩。近くに居た同級生(声をかけたら嫌な顔された)から話を聞いた所、凄まじいスピードでセト先輩は次々に対峙している先輩達を気絶させたらしい。セト先輩も圧倒的に強く、戦っていた先輩たちは大会でも強さでいうと下の方の先輩達らしいが、それでも一瞬でやってのける先輩の凄さに、僕の心は熱くなる。

 ああ、と思う。

 圧倒的な強さに、僕は憧れる。強くなりたいって、昔からどうしようもなく望んでいるから。だから、そういう強さにあこがれ、そういう強さに触れると、心が熱くなる。

 僕も、強くなりたい。強く、強くなりたい。

 そればかり、望んでいる。



 セト先輩、本選出場決定。

 次は、ルークの試合だ。

んー、あっさりセト先輩の予選書きすぎかな?と思う、作者です。

だけどイメージ的に生徒会長は圧倒的に強いので、そうなったのですが……。



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