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山に登ります(1)

 「よう、久しぶりだな。ユウ、ルーク」

 待ち合わせ場所に僕とルークが行くと、アースは右手を挙げて、そう声をかけてきた。

 アースは僕たちより6歳も年上なだけあって、僕たちはアースを見上げる形になる。

 「久しぶり、アース!」

 「…兄上、久しぶり」

 「お? ルークは何で元気ねぇんだ?」

 「ルークのハーレム陣達が離してくれなかったみたいだよ」

 そうである、結局ルークはハーレム陣を巻くのに相当苦労したようであった。ルークは行くと決めてから数日ハーレム陣達についてこないように何度も言ったのだが、あいつら驚くほどにしつこかった。

 昨日も寮長に注意されるまでルークの部屋にハーレム陣達(マー先輩も含む)は居たらしい。僕は今日の準備とかもあったから、マー先輩にルークが既成事実作られないように見ててくれないか頼んでおいた。

 マー先輩はルークに惚れてるからそれをきちんとやってくれたけど、あとで、マー先輩にお礼として何か持っていこうと思った。

 「あー…、相変わらずもててんのか、こいつ」

 「そーだね。びっくりするほどのもてっぷり。僕が把握してるだけで、入学して20日ちょっとしかたってないのに五人落としてる」

 「え、何言ってんだ? 俺はもてないぞ?」

 ルーク…。鈍感にもほどがあるだろう、とつっこみたくなるのは僕だけじゃないと思うぞ。

 つーか、あんだけひっつかれておきながら気付かないってどうなってんだろう、ルークの頭の中は。

 「…本当、相変わらずだな。いらん女に引っかからないようにもうちょっとしっかりしてくれると兄として安心するんだが」

 「…ルークは一回痛い目みないと無理だと思う」

 「それは言えてる…」

 「ん? 何話してんだ?」

 僕とアースの会話に、ルークは不思議そうな表情をしていた。

 ルークは本当に痛い目みないとどうしようもないか、と僕はため息を吐いて、とりあえずパティア山に僕たちは向かう事となった。

 移動手段は、馬である。移動手段として徒歩や馬、馬車などあるが、馬を借りるだけで1クエーワ銅貨5枚が必要なのだ。馬車になると、1クエーワ銀貨5枚である。幾ら公爵家がお金を持っているといっても、あんまり無駄遣いはしたくないものである。

 馬とか馬車を貸し借りしてくれる業者が存在しており、借りれるようになっているのだ。それで馬を紛失した場合、その馬そのものの値段(馬によって値段は違う)が、相場としては銀貨5枚を罰金として払わなければいけない。馬車の場合は銀貨15枚である。なお、貸し出す馬や馬車には魔法具がつけられており、居場所がわかるようになっている。もし、借りた人間が逃げ出した場合は、業者間の間で指名手配状態となり、罰金を払わない限り馬などを借りられなくなるのだ。

 ちなみに、街から街へと移動し、元の街に帰らない場合は、業者が配布する特別なカードさえあれば、行きついた街の業者に借りた馬を預ける事が出来る。基本的に業者はそこらじゅうに存在していて、業者協会なるもので取り仕切られているのだ。

 業者の所にいって、馬を借りる。僕は平民だけど、ルークと一緒に馬術を習ってたから馬の乗り方は一通りできる。ギルドとのメンバーとかも移動手段として馬を買って、移動する人も多い。だが、馬を買った場合、餌代などもかかるため、ギルドのメンバー達や、冒険者といった類の人達は業者を利用することが多い。

 僕たちはこの学園のある街―――スレラァスに戻ってくる予定なので、カードは配布してもらっていない。また、カードをもらっていないのに違う場所に預ける行為をしたい場合にはまた預け賃という銀貨2枚を払わなければならないらしい。ついでに言うと、馬を借りる際には会員カードを作らなければいけない(これは銀貨3枚)。


 僕らは昔会員登録を済ませていたので、とりあえず5クエーワ分…要するに銅貨25枚。

 基本的に僕は趣味以外にはお金を使わないし、作った魔法具とかを売ったお金やお父さんからの仕送りとかあるから平民でも少しは財布に余裕があると思う。

 アースに関しては今は軍に所属してるし、ルークはアル様から仕送り結構もらってるんだけどね。

 僕たちは馬に乗って、パティラ山を目指した。

金貨=銀貨20枚

銀貨=銅貨50枚

お金は、金貨、銀貨、銅貨の三種類。

銅貨5枚あれば飲食店で一食分の食べ物を食べれるぐらいの値段。

食事だけの計算だと1日銅貨15枚あれば足りる。で、1ヶ月50日なので、1ヶ月銅貨750枚。要するに食事だけなら銀貨15枚あれば生きていける。


値段の相場については思いつきで書いてるので、不自然ならどこかに書いてください。直します。

馬の相場が正直わからないという…。


1クエーワ=こっちでいう二時間。

1日は16クエーワ。要するに1日32時間。


1年は450日。

月は大きくわけて、9か月。要するに1ヶ月=50日。

それぞれ、1の月、2の月などと数える。

1週間は8日。1日目=エイ。2日目=ルー。3日目=サウラ。4日目=リァーラ。5日め=ホルン。6日目=シィラ。7日目=ヨー。8日目=ワルモ。

適当に考えてみたけど、異世界だから数え方違うのもありかなと思って、考えてみました。ちなみに7日目と8日目は基本的に仕事や学校は休みです。



ユウはあの人あの人いってたのは、アースの事です。

こんなに早くアース出す気なかったのに、書いてたら何かアース登場しました。


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