表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/58

どうやら、大会があるようです。

 『第××回、中等部学園内コロシアム』

 概要:学園内最強は誰だ!? これに出て活躍できれば、気になるあの子の目にも止まる!? 本選まで出場すれば、軍やギルドの方々の目にも止まる!? 一年生には不利かもしれない、しかし君らには可能性がある! 何でもありのコロシアム! 出場希望者は用紙を書いて提出するように。なお、会場には治癒&修復魔法がかけられる予定です。まずは予選を通過し、本選へ進め!



 ……どうやら、学園内最強を決める大会があるらしい。

 僕は教室の掲示板に張られた紙を見て、それを知る。

 本選で、軍とかギルドの人も来るっていう事は、あの人も来るかもしれない。それに、活躍すればあの人の耳にも入るかもしれない。

 それなら、僕は出ようかなと思う。

 面倒な事は大嫌いだけど、僕は強くなりたい。自分がこの学園でどれだけ強いか、知りたい。

 「なぁ、ユウ。あれでるか?」

 「ん? もちろん出るけど。ルークは?」

 「ユウが出るなら俺も出ようかなぁ…」

 ルークが大会に出るか…。それもいいかもしれない。ルークとは模擬戦を昔からしてたけど、最近はあんまりしてなかったから。それに、強い人と戦うって事はそれだけ経験になる。

 経験を積むっていうのは大事な事だと、僕は思ってる。だから大会は本当に楽しみで仕方がない。どんな戦い方をしようか、何でもありってことは戦うための道具も持ってていいっぽいし…。長剣より弓の方が得意だけど、相手が長剣とか槍だったら弓でじゃ戦いにくいからなぁ。となると、やっぱり…、敵の武器と力量によって色々戦い方を変えるべき。

 僕が一番得意なのは、魔法だし…、そっち系で責めるべき。下準備をきちんとしておかなきゃ。開催は一カ月後……、勝つための魔法具とかも色々考えなきゃ…。

 「ルークさん、出るんですか!? ルークさんなら絶対いい所までいけますよ」

 「そうよ、ルークならきっと圧勝よ」

 「ルークが強いのは当たり前ですわ! だってわたくしのルークですもの!」

 「ルークなら今のままでも十分強い、私が認めよう!」

 そうやって、騒ぎたてるハーレム陣の中の、アフライ先生とアイワードは僕を見ていった。

 「リルード! お前がコロシアムなんかに出てもどうせ負けるんだぞ。なんたって私のルークが出てるんだ!」

 「そうですわ! あなたごときがルークに勝てるはずなどありませんわ!」

 …ウザイなぁ、本当。

 そもそも担任もアイワードもルークルークってどんだけだよ、って感じ。寧ろルークを神と崇めた宗教っぽくって見てて引く。ルークに惚れてる人達って、本当、ルークルークって、うっさいからなぁ。

 というか、なんか、ちょっとむかついてきた。

 …ルーク対策を念入りに考えておこう。ルークにだろうと、負けたくないし。


よし、打倒ルークで頑張ろう。予選通れるかさえ、わからないけど。とりあえずは、それが目標だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ