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プロローグ
昔からそうだった。
昔からルークは、何でもできる奴だった。
ルークは公爵家の息子だった。
僕はただのルークの家に仕える庭師の子供だった。
ルークは魔法の天才だった。
僕はルークには及ばないけど、魔法の才能だけはあった。
ルークは剣術でも天才だった。
僕は剣術の才能はなかった。だから弓を鍛えた。
ルークは育つにつれ、イケメンに育った。
僕は一般的に言う平凡な顔だ。
ルークは運動神経もよかった。
僕はどちらかというと運動はそこまで得意ではない。
ルークは学園を首席で入学した。
僕は七番目の成績で入学した。
ルークと僕は、親友であり、幼なじみだ。
……大きくなるにつれて、ルークは着々とハーレムを形成していった。