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異世界からの来訪者

作者: 小雨川蛙
掲載日:2026/09/23

 先日、異世界からやってきたと話す変人に会いました。

 ただの変人なら記憶に残らないのですがね、その人は中々に面白くって。


「魔法使いなんです」

「へぇ」

「あっ、疑っていますね」

「そりゃまぁ……」


 そんなやり取りの後、その変人は信用をさせるために魔法をいくつか使ってくれました。

 もう本当に凄かったです。


 水を出したり、火を起こしたり、風を吹かせたり……。

 これを見たら私だってこの変人が魔法使いだって信じます。


「で、異世界から何を見に来たんです?」

「まぁ、要するにこの世界の魔法使いたちを見に来ました。実に興味深かったですよ」


 なんて言うもんですから私は思わず笑いました。

 なんせ、この世界には魔法なんてありゃしません。

 あるとしたら、凄まじい科学を魔法と勘違いしているんだろう……そう思ったもんで。

 しかし、残念なことにそれを伝える間もをなくその人は転移魔法とやらでどっかに消えちゃったんですね。


「この世界は『火魔法』が『独自の』進化したんですね」


 なんて意味不明なことを言いながら。

 当然ながら火の魔法なんて使っている人は私は見たことありません。

 そして今後も見ることはないでしょう。


「火魔法。火魔法ねぇ……」


 大方、銃や爆弾を見ていったのでしょうね。

 勘違いを正してあげたいですが、それももう後の祭り。

 いっそ、SNSで特徴を挙げて拡散してもらい探してみようかな? なんて思ったりもしましたが……。


「何が燃えるか分からん時代だしな……」


 と、いつ、どこで、何が炎上するか分からないので私はやめておきましたとさ。



お読みいただきありがとうございました。

本日も某所では火魔法使い達が暴れていますね。

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