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第37章 ④ 遮断された世界(Isolation Zone) ― “2重攻撃”と“2重結界”、天才たちの反撃が始まる ―
■ ぽかぽか邸 ――闇の中の“柊の結界”
ぽかぽか邸。
突如、全照明が落ち、
外の街灯までが消える。
灯が思わず声を上げる。
「環……!結月さん……!」
環は灯の腕を握りしめ、息を呑む。
「こ……これ……
米田の……攻撃……?」
闇の中。
唯一、柊だけが静かだった。
「心配ない。
ここは“俺の結界”の範囲内だ。」
闇の中でも頼れる声。
その声そのものが光のようだった。
結月の震える声。
「しゅ……柊さん……
本当に……大丈夫なんですか……?」
柊は振り返り、
結月と灯と環をしっかり見つめて言った。
「俺が戻ってきた理由は1つだけ。
“ここを守るためだ”。」
環の胸が熱くなる。
(……柊……
怖い……でも……
柊がいるだけで……平気になる……)
柊が端末を構えた。
「米田。
おまえは、ここで終わりだ。」
そして──
反撃が静かに、だが確実に始まった。




