40/52
第37章 ② 遮断された世界(Isolation Zone) ― “2重攻撃”と“2重結界”、天才たちの反撃が始まる ―
■ 米田圭介側 ――“完全勝利”を確信した瞬間の、ズレ
暗闇の本拠地。
無数のモニターが、柊の移動を映し出す。
米田は薄笑いを浮かべた。
「如月柊……ぽかぽか邸へ戻ったか。
アークシステムズは空だな。」
部下の影が告げる。
「計画どおり、2方向同時攻撃を?」
「当然だ。
ぽかぽか邸に“本命”。
アークシステムズには“陽動”。」
指が画面を滑る。
「そして──
環を揺らせば、如月は崩れる。」
攻撃指令が一斉に放たれた。
しかし──数秒後。
米田の顔色が変わる。
「……ん……?
アークシステムズの……挙動が……違う?」
「どうされました?」
米田は唇を噛む。
「……攻撃反応が……軽すぎる。
内部構造……簡素すぎる。
これは……“本物じゃない”……?」
背筋を冷たい汗が伝う。
(……まさか……読まれた……?)




