大罪認定された特級魔術師は、至高の魔神を従えて覇道を歩む
クレイド・ルーザスは魔術師の集う『鋼の城』において、最年少で『特級魔術師』と認められ、天才と呼ばれていた。『鋼の城』の上層部から依頼された任務をこなす日々を送っていたクレイドだが、ある日王国の聖女『アーシャレルト』を暗殺するという指令が出される。
聖女の身体には神が封印されている。聖女を殺すことで神をもろともに滅ぼすというのが王国の下した結論だったが、クレイドはその命令に叛逆する。
聖女はクレイドから逃れて、行方知れずとなった。その偽りの報告を受けた『鋼の城』はクレイドを重要な任務に失敗した罪人と認定し、『魔術による死』という刑罰を与える。しかしクレイドは処刑されることを予期しており、神の力を借りて脱出し、仮の身体に魂を移して復活する。
「鋼の城には忘れ物が多くある。取り戻すには、まず力を手に入れないとな」
「クレイドよ、神々と契約するほどに、魔術師は強くなっていく。私の力だけで足りなければ、他にも神を宿す者を探し、その力を手に入れるがいい」
聖女の身体に宿った神はクレイドの行く末に興味を持ち、二人は行動を共にすることになる。『鋼の城』と王国、その二つの目指すものが自分たちと相容れなければ、やがてもう一度戦うことになる――その時に備えてクレイドは何者にも負けない強さを求めるが、彼はまだ知らなかった。
神々の信頼を得るという特殊な契約形態を取ることで、魔術師の力がどれほど強くなるのかを。
聖女の身体には神が封印されている。聖女を殺すことで神をもろともに滅ぼすというのが王国の下した結論だったが、クレイドはその命令に叛逆する。
聖女はクレイドから逃れて、行方知れずとなった。その偽りの報告を受けた『鋼の城』はクレイドを重要な任務に失敗した罪人と認定し、『魔術による死』という刑罰を与える。しかしクレイドは処刑されることを予期しており、神の力を借りて脱出し、仮の身体に魂を移して復活する。
「鋼の城には忘れ物が多くある。取り戻すには、まず力を手に入れないとな」
「クレイドよ、神々と契約するほどに、魔術師は強くなっていく。私の力だけで足りなければ、他にも神を宿す者を探し、その力を手に入れるがいい」
聖女の身体に宿った神はクレイドの行く末に興味を持ち、二人は行動を共にすることになる。『鋼の城』と王国、その二つの目指すものが自分たちと相容れなければ、やがてもう一度戦うことになる――その時に備えてクレイドは何者にも負けない強さを求めるが、彼はまだ知らなかった。
神々の信頼を得るという特殊な契約形態を取ることで、魔術師の力がどれほど強くなるのかを。