風を纏いし乙女 第五章
ロイドは光りの彼方に消え去る、すんぜんに、一言を呟いた、「ありがとう」
そのたった一言で、彼女は救われた。
風を纏いし乙女は呟いた
「ロイド、本当にありがとう」
頬をつたわる涙が、とまらない。
そして、閃光の後には、巨大なクレーターが街の廃墟を闇にのみこんでいた、そしてクレーターの中に、光りが見えた。
遠距離では、わかりずらいが、クレーターの真ん中に、光り輝く鏡が見えた…
鏡は風に舞うように、瞬いた。
風纏いし乙女は呟いた
「風よ、あの鏡をはこんで!!」
虹の真ん中に、鏡が運ばれた。
鏡は精巧な飾りを施されてあり、闇色に輝いていた。
風を纏いし乙女は少し黙考した。
確かに繊細な細工を施され、鏡は精巧な芸術品だった。
風を纏いし乙女は軽く鏡をノックした… トントン
すると鏡の鏡面が、波打ちだした?!
次の瞬間には鏡が、強い閃光を放出し始めた。
そして、鏡から少女が、鏡面の向こう側から、現れた。
「??」