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最弱種族のニューゲーム  作者: さくあ
7/39

新たな友

~前回のあらすじ~

ウィッチハンターを倒しレーネは魔女と認められ

ショートは微力な魔法を使えるようになった2人は 大地へと出るのだった。

大地へと出た2人は途中モンスターにちょっかいをかけ死にかけたがなんとか近場の大きな街に、

たどり着いたのだった。



      ~エイガッサ城下町~

「やっと着いたな…」


「そーね…」


「しかし奴らがあそこまで強いとはな…」


「ショートが調子に乗って覚えたての魔法を

 使おうとするからこうなるの…」

「次からはそこらの敵にちょっかい出さない

 でよね…」

「私たちのレベルじゃあまだ勝てないんだから」


「わかりました…」


「まぁ、いいや」

「せっかく死に物狂いでここまで来たんだから

 街を散策しよっと!」

「ショートはどうする?」

「私はハロワがないか探すけど?」


「俺は装備を整えるよ…」

「奴らに早く復讐したいから…」


「わりと根に持つタイプなのね…」

「それじゃあ別行動ってことで」

「良さそうな装備あったら私にも教えてね!」


そう言うとレーネは走り去っていった。


「まったく…」

「死に物狂いって言っても死にかけたのは

 俺だけなんだけど…」



    ~エイガッサ城下町中央広場~

「にいちゃんこれなんかどお?」

「今日入ったばかりの甲冑と鎧!」

「これがあれば街周辺の敵の攻撃なんて一切

 効かないよ!」


「それは本当ですかッ?」


「本当も本当!」

「この街に来る傭兵さんみんなこれ着てる!」

「ここだけの話なんだが…あのオーガ族も

 認めた硬さの貴重な鉱石を使ってるんだ…」


「マジか!」

「あのオーガ族が…」


「そうそうあのオーガ族がだよ」


「それじゃあ買ったッ!」


「にいちゃん…いい買い物したな…」

「それでは会計をっと…」


「にーちゃん!」

「安い甲冑と鎧着たそこのにーちゃん!」


「えっ?」


その声は防具屋の間反対に位置する酒場からの

声だった。


「おい!」

「誰だか知らんがうちの店の防具と客を

 馬鹿にするな!」


「いやいや…」

「俺はあんたとあんたの店とあんたの売ってる

 防具を馬鹿にしただけだよ」


声の主は酒場から出てくると一直線に防具屋に

来た。


「おまえ何言ってんだ!?」

「これはあのオーガ族が認めた鉱石でできて

 いるすごい防具なんだぞ!」

「それを売ってるワシと店も当然すごいんだぞ」

「それを馬鹿にするとは…」


「こんな安物のどこがすごいんだか…」

「教えてほしいね」

「このオーガ族の俺に!」


そう言うと男は今まで被っていた甲冑をはずす。


「そ、そ、その額の角…!」

「あ、あ、あんた本物のオーガ族!」


「だから言ったじゃんオーガ族って」

「それじゃあ教えてもらおうか…」

「そのオーガ族が認めた鉱石の硬さを…」


男は思いっきり鎧に向かってパンチした。

必然それを着ていたショートは吹き飛ばされる。


バリバリッ


「ほらねそんな硬くなかったでしょ!」

「それを着ている彼だって…」

「気絶してるし…」

「…やばいやり過ぎたかも」


「かもじゃねーよ!」

「やり過ぎなんだよ!」


「まぁまぁ」

「よかったじゃねーか!」

「気絶ですんで」


「よくねーよ!」


「ごめん…」


「ハァ~」

「もういいや、ぼられそうなのを助けてくれた

 のでゆるすよ…」


「よっしゃ!」

「それじゃあ防具屋のおっさん俺達はこれで…」


そう言うとショートと男はその場から走り去って

行った。


「おい!」

「ワシの商品代弁償しろぉぉぉぉお!」


その声は広場中に響いたのだった。



     ~エイガッサ城下町裏路~

「ハハハハッ!」


「プッ!」

「ハハハハッ!」


「今の最高に楽しかったな!」

「こんなこと現実じゃ出来ないぜ!」


「たしかにッ」

「子供の頃のいたずらを思い出すよッ」


「おまえなかなかやるじゃ!」

「一瞬とはいえ俺のパンチを気絶で済ませる

 なんてさ!」

「そーいやぁ自己紹介してなかったな!」

「俺の名前はコウマよろしく!」


「俺はショートだ」

「よろしく!」


「それじゃあショート仲良くなった記念だ」

「今からこの街の王様の所に行くぞ!」


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