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最弱種族のニューゲーム  作者: さくあ
5/39

魔女ハンターハント

~前回のあらすじ~

レーネに呼び出されたショートは互いに

ゲームプレイ理由を知り、

更にレーネから魔女になるための最終試練の話をされるのだった。


2人はウィッチハンター討伐のための準備をしていた。


「お婆と話して2人で討伐する許可は得たから」

「あとは、倒し方だな…」


「たしか物理に対しては耐性を持ってないて

 言ってたからショートはそのままで

 いいんじゃない?」


「そうだな」

「俺はこのさっき買った魔木の剣で戦うよ」

「それでレーネはどうする?」


「そーなんだよねぇ」

「敵はころころ耐性変えてくるからなぁ」

「属性攻撃が通るときと通らないときがあるん

 だよね」


「でも、お婆が言うには」

「だいたい魔法は通らないって言ってた」

「攻撃を見て当たる前に耐性変えてるんだって」


「マジで!?」

「お婆そんな話ししてた!?」


「あぁ、してたよ」

「その時レーネは爆睡してたけど…」


「そうだった…」

「話し長くて意識飛んでたんだった…」


「ゲームの中で寝るとか器用なことするよなぁ」

「でもさ、俺考えたんだけどこれならいけるん

 じゃないかな…」

「敵に属性を判断させる前に攻撃が…」


「…」


「たしかに…」

「それならいけるかも!」


「だろ!?」

「それじゃあ、今言ったもの準備して

 魔女狩り狩りに行きますかッ!」


「オォォ!」



        ~魔女の墓場~

「ここがウィッチハンターの出現場所か…」

「いつ襲って来るかわからないから警戒しろ…」


「…」

「フフフッ」

「警戒なんてしなくていいよ…」

「突然襲うなんて卑怯な手は使わないからさ…」


「あんたがウィッチハンター?」


「そーだよ…」

「僕が君たちの言うウィッチハンターさ…」

「ここに閉じ込められてから何人もの魔女が

 僕を討伐しようとしたけど全員火あぶりに

 してやったよ…」

「次は…」

「君の番だ…」


「来るぞッ!」


「わかってる!」


«スピダン»


「うっ、体が…」

「僕のスピードを落として命中率を上げるか…」

「フフッ」

「そんなこと今まできた魔女全員やってたよ!」

「残念MPの無駄遣いだったね!」


「そうかな?」

「あんたは私しか眼中にないかもしれないけど」

「私は一人じゃない…」

「私にはもう一人仲間がいるの!」


「ハァァァッ!」


「後ろかッ!」


ハンターはとっさに防御したが間に合わず

鈍い音を立ててたたきつけられた。


「うっえ!」

「て、てめぇ…」

「この打撃の威力魔女じゃねぇなあ!」


「とーぜん!」

「魔女って漢字を勉強してきな!」


「こけにしやがって…」

「あの娘は後回しだおまえから殺してやる!」


レーネからショートに標的を変えたハンターは、

手に持っていた松明で殴りかかってくる。

しかしハンターの攻撃は間一髪で回避された。


「あぶねぇ!」

「スピード下げてもあの攻撃の早さかよ…」


(でも今だ)

(今たたみかけないと後々面倒になる…)


そう、決心するとハンターの懐へと飛び込んだ。


「今のうちだ!」


12ダメージ


「今のうちに…」


14ダメージ


「ダメージを与えなくちゃ!」


14ダメージ


HP33/73


ショートとハンターの攻防が続く。


「どうした?」

「へばってきたか?」

「俺はそろそろ魔法が解けそうだ!」


「くっ…」


«フレイア»


シュュ…


レーネの魔法は素手で止められてしまった。


「そんなのろくてぬるい魔法なんて俺には

 効かないッ!」

「そして…」

「サポートのかいもなかったなぁ!」

「俺にかかってた魔法ほ完全に解けた!」

「ここからが俺の本領発揮だぁ!」


目にもとまらぬ速さでショートへ攻撃が入った。


30ダメージ


HP 3/73


大きく吹き飛ばされた。


「くっ…」

「もう攻撃一発も耐えられない…」


「ショート!」

「準備出来た!」


「準備?」

「今更そんなことしても遅いよ!」

「こいつはもう死ぬからね!」

「ここまでやるなんて楽しかったよ…」


松明を振り上げる。

今までの攻撃よりももっと強力な一撃を放つ

体勢にはいる。


「それじゃあさようなら…」


振り上げた松明を振り下ろす。


«アイド»


「まったく…」

「そんな魔法背後から撃てばくらうと?」


後方にいるレーネに振り返る。


「はっ!」


グサッ


「アァァァァァァァアッ!」


ハンターは目を押さえている。

その目には深々と1本の矢が突き刺さっていた。


「どうですか?」

「耐性外の属性矢の痛さは?」


「この…小娘がぁぁ!」

「やはりおまえから殺す!」


パッンッ


「うげっ!」


「俺を忘れちゃ困るよ」

「まだ死んでないんだから」


「そして食らいなさい!」

「最後の一撃をッ!」


«フレイアの矢»


「なにッ!?」


ショートに気をとられレーネを見失い辺りを

見回す。


「上かッ!」


グシャッ


天を向き開いた口には1本の矢が突き刺さり、

体は黒く焦げ跡形もなく消えた…。


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